今朝の新聞に「大阪府財政の硬直化」の記事と「枚方市の16年度予算案」とが掲載されていましたので少し感想を。
昨年4月以降、現職を離れてから世情に疎くなっていますので興味深く読みました。
府のほうは、相当努力されたものの、やはり「身を切る改革」も限界で、「選挙」に勝てても財政運営は「どうにもならん」と暗礁に乗り上げている印象を受けます。
ここは他会派とも腹を割って話し合い、政策の見直しを進める時期に来ているように感じます。有能な経営者を9割一致(全会派一致は困難)で持ってきたいところですが、いよいよ政治の難しさに直面されています。
枚方市のほうは、「ん・・・?」と疑問をお持ちの方がおられると思います。
枚方市の財政は99年に財政再建団体一歩手前の状態を中司(なかつか)宏市長が95年から12年かけて立て直され、議会も協力を惜しみませんでした。
その後、竹内市長(2期8年)は、政治の評判こそ今一つの感がありましたが、財政運営は中司市政を踏襲され、データ的には枚方市の財政を悪くいう人はおらないはずです。
昨年8月に当選された新市長初の予算ということで見ますと、一般会計(約1400億円)は昨年比10パーセント増え、市税(収入)は1パーセント減、そして市債(借金)は20パーセント近く増となっています。枚方の景気は良いとは言えません。
総合文化施設土地取得に約75億円は仕方ないとしても市債(借金)約125億は記事だけではどういうことかわかりません。
現在、議員の方々に予算説明が入っていると思いますので今後の審議は注目ですね。
ただ、印象としてサプライズ感はほとんど無いように思います。やはり「ん・・・?」です。
市長の大きな武器は予算の編成権と人事権と職員をやる気にさせる個性です。
予算は出ましたので、間もなく出てくる特別職を含む人事に注目したいと思います。これで4年間の市政の性格と方向性がわかります。個性については今のところ全くわかりません。

有能な社長の出番しかないですね。それも厳しい構造改革を議会が支える。・・・うーーん、私には妙案が浮かびません。

