ざっくばらん談話室(09.12.15までの過去ログ)



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09.12.15(5回目)
                  続・ラスト・iQ(5回目)本当の最終回

走っている車両が少ない事もありますが、販売数の割に各方面からの関心が高いiQです。

iQは、昨年の日本カーオブザイヤーに輝きましたが、今年の欧州カーオブザイヤー(091130)においてもノミネートされ、僅差で次点となったことから世界的にも注目されています。日本という激戦地での販売はともかく、iQのコンセプトは世界戦略車としての資格が充分にあると思います。

2008年11月20日に発売されたiQは、今年8月に1回目のリファインを少し受けて1300cc車が追加されました。

私が乗っているiQはリファインを受ける前の最終モデルで、同じ8月製造です。1300ccが発表される前に注文を受けて製造された1000ccのiQがキャンセルされ、2ヶ月の長期在庫となり最後まで売れ残った間の悪い1台でした。何か縁のようなものを感じています。

一ヶ月点検を受けて若干の報告

さすがトヨタというべきか、販売店の努力と言うべきか、一ヶ月の無料点検の時にオイル交換とフィルター交換は無料でしてくれました。どうもクルマを買ったときにポイントもついているらしく、そのポイントを使ったことになっています。待っているときはいつもメニューから飲み物を選び、菓子も出ます。仕事も出来ます。販売店の顧客接遇は最高で快適です。

燃費について

前回報告の通りDレンジではなくSレンジを多用し、機敏な走りに徹し、且つ渋滞の多い枚方とその周辺を300キロ走って入れたガソリンは23リットル リッターあたり13キロとなりました。たぶん最悪のパターンでの燃費と思われます。最良燃費は2回目の報告に掲載しています。

信号停止時間と渋滞が多いところはマツダなどが採用しているアイドルストップ方式が燃費には役立つように思いました。どなたか都市部でアイドルストップ車に乗っておられる方が居られたらレポートください。

アイドルストップのアイデアは何十年も前からありました。当時の技術では、バッテリー上がりやスターター故障、発進のもたつきなどのトラブル多発で実用性は低いものでしたが、今はコンピューターによる制御技術の向上などでトラブルは少ないと聞いていますがどうでしょうか。

燃料計の精度

iQに戻ります。前回に指摘した燃料計の精度です。ガソリンを入れるときの燃料計は300キロ走ってちょうど半分を指していました。燃料タンクの容量は32リットルですので本来ならば約16リットルで満タンとなるはずですが23リットルも入りましたので16リットルプラス7リットルとなっています。
給油時、燃料タンクのガソリンは9リットルしか残っていませんでしたのでやはり誤差は大きいと言わざるを得ません。iQでは燃料計が半分を指せば即給油が安心です。

タイヤ4本積み込めるか

スタッドレスタイヤ4本交換の件では、助手席を少し前に移動して1本、3本はリアに納めることが出来ました。
したがって2人乗車して4本のタイヤ交換は可能です。写真の通り、安全のためリアには3本に留めていますが4本ともリアに積むことは可能です。
                            リアに3本積み込んだ状態

スタッドレスタイヤのメーカーは、曖昧な資金管理をされていた鳩山一族と関係が深いブリジストン製から、今回はグッドイヤー製に変更しました。私には20年ぶりのグッドイヤー製タイヤです。(実はグッドイヤーの方が安かった)

ハイオクタンガソリン(ハイオク)

3回目の給油からハイオクを入れることとしました。理由は、元々ガソリンの使用量が少なく燃料費用の負担が少ない事と、燃費向上のためコンピューターがあらゆる速度域を1000回転程度で走ろうとしますので、1KR3気筒エンジンはノッキングぎりぎりの雰囲気でしたがハイオクを入れると大分改善したように感じます。このため、今はほとんどDドライブでおとなしくチョロチョロ走っています。

フロントミドシップであるiQでは、水平線のように広大なインスツルメントパネル(計器類を納めたところ)の下は縦置きのコンパクトエアコンユニットと1KR3気筒エンジンが収まっています。
そのインスツルメントパネルの上部はほぼフラットで、写真のように赤外線コントロールの「チョロQ」が走ることが出来ます。(それがどうした!でした)
  インパネ上を走り回るチョロQのiQ

iQなどの1000cc1KR3気筒エンジンがF20レースエンジンに生まれ変わっています。(も一つ、それがどうした!)
3気筒特有の振動はありますが素性の良いエンジンだと言うことです。
    あの3気筒エンジンがレースエンジンに生まれ変わりました(ホレボレ)

何度も申し上げますが、iQをご購入されるとき、一般の方は10万円アップでも4気筒の1300ccをお勧めします。プレミアムミニにふさわしいのは1300です。
私のように、こだわりをお持ちの方は、1300cc車より60キロ軽量で、ダイハツ生まれでトヨタが育てた世界的に評判の3気筒1000ccエンジンが面白いです。ホントに「あばたもえくぼ」でしょう。 以上!


あとがき

議会質問や議員報告地域配布版の原稿は苦労するのに、この項ではスラスラと書けてしまうのが不思議でした。
遙か以前、ソレックスやデロルトのキャブレターを改良エンジンに付けていたときは、季節ごとにジェットを交換したり、点火時期の調整が楽しくて車をいじっていたものですが、今はガソリンを変えてみるだけです。

偶然、買う羽目になったiQですが、いざ買ってみるとこんなに不思議で楽しい車は見あたりません。

乗り出して一月半を過ぎましたが、バックで駐車するときに未だにハンドルを切りすぎて切り返します。

この車をジェット戦闘機に例えるなら、相当古いですが「F86Fセイバー戦闘機」かなーーと思ったりします。戦闘機に乗ったことはありませんが・・・。映画「2001年宇宙の旅」では、ディスカバリー号に装備されていた「ポッド」に似ているかな、とも思ったりします。

iQに乗っていると、チラッと若い女性の視線を感じることがあります。もちろん、私にではなく、胴の極めて短いクルマであるiQを見ておられるのですが・・その辺は、昔々、真っ赤なKP61スターレットを改造して走っていた頃にも少し通じるものを感じます。懐かしい!!

iQのご報告も気がつけば5回目となりました。公務多忙にもかかわらず、また市民生活が苦境に瀕している時にiQの事ばかり書いているわけにもいきません。この辺で本当のラストといたします。



ラストのあとの追記(09.12.26)この前、再び高速を400キロほど走ってきました。燃費はリッター21.8キロでした。
シートは堅めでゆったりしており疲れませんでした。当然のことながら高速道での追い越しは「軽」のノンターボと比べても余裕です。「軽」のターボモデルと同等ぐらいでしょうか。

エンジンパワー(1000cc)はコンパクトカーそのものですが、ハンドリングは俊敏でヒラリヒラリと体をかわして走ります。ホイールベース(2メートル)の短さもあって回転半径は僅か3.9メートル。異次元の走りは比べるクルマがありません。ファミリーユースでなければ購入候補に挙げられることを強くお勧めします。


続・ラストのあとの追記(10.01.12)昔、クルマの加速タイムを競っている時代がありました。ゼロヨンと言います。
スタートから400メートル地点(0-400)に到達する時間を競います。19秒から20秒台は普通、18秒ぐらいだとマズマズ早い、17秒台はスポーティーカー、16秒台は大変早い、15秒台以下は極めて早いというところでした。

この新年、お酒を飲んでカーグラフィック(2010年2月号)という雑誌をボケーと眺めていますと、iQについてのゼロヨンの記録が載っていましたので、ご参考までに一部を転載します。

表では、iQ1300 18.4秒、 iQ1000 20.6秒となっています。

因みに、ヴィッツ1300 19.7秒、カローラ1500SEサルーン 19.2秒、マツダデミオ1300コージー 20.2秒、ホンダ1300フィットL 19.3秒、スズキスイフト1200XG 20.2秒となっています。
iQの1000ccは、一般的なタイムながら、排気量からするとマズマズ早いと言ったところでしょう。

軽自動車では、三菱EKワゴンGS 23.9秒、ホンダライフF 23.7秒、ダイハツムーブカスタムRS 21.0秒、スズキワゴンR 22.2秒、そしてターボモデルであるスズキセルボTでは20.5秒となっています。

マークXやスカイラインの一般モデルは16秒台、スポーツタイプは14秒から15秒台といったところです。私の好きなMR-2GTは13.2秒でした。因みにフェラーリF50は11.9秒となっています。

iQのアストンマーチン版であるシグネットは、ターボを付けて17秒から16秒台を狙ってくるのかもしれません。

09.11.19(4回目)

                            ラスト・iQ(4回目)

iQを実走行で感じたことなどを述べてiQに関しては終わります。

まず、一言でいえば、
「軽」の替わりで、たまたまトヨタ営業マンの言いなりで買ったiQは、世界的にもアバンギャルド(前衛・革命)な車でした。デザインが好きか嫌いかは別として、今までの国産車とは異次元のドライブフィーリングであり、スタイリングであり、久しぶりに車好きの興味をそそる車でした。

1000ccのパワーはスポーツ的ではないが、車体やドライブフィーリングはスポーツ的といえましょう。

とまあ、抽象的な評価はこの程度にして、同僚議員からは「ドアとタイヤだけやん!」 とか言われたり、母からは・・「顔だけが走っている」・・とか・・ スタイルのことをいろいろといわれます。

   ドアとタイヤだけ!         顔だけ!


世界でもこれしかないというパッケージの車ですが、従来的に細かいことを強いていえば次の点が気になりました。

●たばこの灰皿を取り付けるため右端のルーバー(風の方向を調整)を殺す。ドアに灰皿も置けるカップホルダーぐらい欲しい。ダイハツムーブは軽自動車にもかかわらず至れり尽くせりであった。

●燃料メーターは6分割されているが150から200キロ走っても満タン?その後、トントントンと表示が下がる。不正確です。超薄型燃料タンクのため技術的に難しいのかな。

●室内灯がなく、LEDマップランプのみ。マップランプはスポット的に明るいが、全体を照らす照明がほしい。

●ドアを閉めるときの取手の位置が前方過ぎるため重い。(1年目のマイナーチェンジで改善済み)

●ナンバーのところはすでに横長枠の欧米仕様のみ。これは別に構わない。

●私は冬場、4輪スタッドレスにするのでタイヤ4本を車内に入れられるか。まだわからない。

●エンジンに関する疑問点として、iQ以外の1KR1000ccエンジンは71馬力、トルク9.6キロですが、iQの1KRエンジンは68馬力、トルク9.2キロとなっているので、なぜ同じエンジンで数値が違うのかトヨタに聞きました。
回答は、インテークマニフォールド(混合気を吸い込む経路)とエキゾーストマニフォールド(排気ガスをまとめる部品)をスペースの関係で短く細くし、且つ排気ガスをクリーンにするためパワーとトルクを少し犠牲にしたとのことです。
 
エンジン音は全体に静かで、1300のヴィッツに比べても車内は静かです。クラウンほどではない。
しかし、室内では感じないが、車外に出るとアイドリング時の排気音がプルップルップルッ、またはポッッポッッポッッと思わず笑う排気音(1000ccのみ)です。エンジンレイアウトでの苦労の結果です。

因みに妻のヴィッツ1300はカサカサしたエンジン音で、排気音も好きではありません。(妻・本人のことではありません)


ヴィッツの1000ccは車重1000キロです。パッソは920キロ、ダイハツブーンは900キロ、少しパワーダウンしたものの同じエンジンを積むiQは890キロです。ヴィッツと比べると110キロも軽くなっていますので動力性能に不足はありません。

前々回ご報告の通り、室内幅はクラウンやマークXと互角のため、前を向いて走っている限りマイクロコンパクトに乗っているとは感じません。後ろを見ると、そこはリアウィンドウ!ほんとに不思議な感覚です。

全長が3メートルないので駐車はほんとに楽です。
最小回転半径は3.9メートルと軽を含めても最小です。ギャッ!という感じでまわる。

そして、正方形に近い車体の走りはファンタスティックです。

結論:基本的にすべて秀逸の出来。今までにないドライブフィーリング。1300ccと比べ、1000ccはCVTとの統合制御も含め個性的な味といえます。しかし、iQのアストンマーチン版である「シグネット」にも乗ってみたくなりますね。


    オリジナル    そしてアストンマーチンに変身!

以上です。

参考:iQ(アイキュー)とは、ウィキペディアによると、トヨタiQの「i」は「個性(individuality)」を表すと同時に、「革新(innovation)」と「知性(intelligence)」という意味をあわせもつ。また、「Q」は、「品質(quality)」を表現するとともに「立体的な(cubic)」という言葉の音と、新しい価値観とライフスタイルへの「きっかけ(cue)」という言葉に由来している。とのことです。

 09.11.07(3回目) (iQの各項目には追記をしています)

                            続々・iQ(アイキュー)

皆様すでにご存じのように、日本には偉大なマイクロコンパクトカーである「軽」自動車群と、これまた極めて優秀なコンパクトカー群が各メーカーから安価に提供されています。

また、世界のマイクロコンパクトカーを見てみますとBMW・mini、メルセデス・スマート、ルノー・トゥインゴ、フィアット500などがあります。

そんな中、世界的にも類例を見ないパッケージでトヨタからiQが提案されました。日本の現状からiQの主な市場は国内ではなく欧米とお聞きしています。しかし、どことなく初代RAV4を思い出しますが、・・・

確かにヴィッツなどの既成のパーツも使っているはずなのに、乗り味は過去に乗った国産車とは異質のフィールです。

私は9年間、660ccのナチュラルエンジンを目一杯引っ張り回して各地を走ってきただけに、1000ccとはいえiQは目から鱗の感動を与えてくれました。

まず高速を走っていても室内は大変静かで、いつも聞いていたCDが「こんなにきれいに鳴っていたのか!」と感動しました。CDとラジオの操作はハンドルに付いているスイッチで行いますがこれが超便利です。

次に、これも高速ですが、高速でドライバーは前車のおしり(リア)とルームミラーで後車の前(フロント)を見ています。

「軽」のときは一般車線を走っていても追い越し車線を走っていても、よく煽(あお)られたものです。悲しい思いを散々してきました。
iQは車幅があり、面構えも、おしりのデザインもスポーティー系ですので「煽り」が皆無でした。これは精神衛生上よろしい。

次に、これまた高速ですが、中国自動車道で宝塚、名塩SA付近から下り方向、長い登りが続きます。

「軽」ですとアクセル目一杯踏み込んでも速度は徐々に低下し、エアコンのスイッチを切り、重量物は捨てながら?なんとか80キロを維持して登り切ったものですが、iQではCDを聞きながら、気がつくと数台追い越していました。久しぶりにストレス無縁でした。

ついでに「軽」時代に追い越しでよくあったパターンですが、足の遅いコンパクトカーを追い越そうとして後方と前方を慎重に確認してから追い越しにかかると、結構、途中でアクセル踏まれて追い越しを断念することもありました。

追い越しをかけるときは80キロなのに、断念して後ろに戻ると95キロ!!なんでやー!違反でつかまれ!お前の根性ババ色!!!と心の中で叫んでいたものです。

あー下品。精神衛生上良くなかった。走り屋であった私も、今となっては「軽」のお蔭で精神修養もさせていただいたようにも思います。

と、今まで述べたことは別にiQでなくても、新しく他に乗り換えれば解決していたことです。


iQは今のところ私の乗車パターンからして全く不便な思いはありません。いい買い物をしたと思っています。

どちらにしてもiQは長く乗らねばなりません。販売台数が少ないこともありますので気がついたことがあればまたアップします。

それと肝心なことが最後になりました。「環境に優しく」という言葉があります。私には新しい販売戦略上のキャッチコピーとしか思えません。まず車に乗らないことが一番ですが、そうもいきませんので次の三つの基準で考えていただきたいと思います。

一つ、車両価格
一つ、車両重量
一つ、燃費

この三つの基準で車選びをしていただくと、今のところ環境基準で間違いないと思います。

車両価格はお金です。皆さんが労働の対価として獲得されたものです。とうぜん対価が多くかかるのはエコに反します。
車両重量は環境総負荷の反映です。軽いことはそれだけ資源を使いません。軽いがベストです。
燃費は改めて申し上げる必要はないと思います。

したがって燃費だけですとハイブリッドが入ってきますが私の基準からは不足です。より軽いハイブリッドを望みます。またCO2も環境総負荷の点で疑問が残ります。どでかいハイブリッドが同じトヨタから出ていますが・・・どうかなーーー。商売やから、やむをえんのは理解できるが。・・・

まず、間違いなく将来は電気系の車になっていくのではないかと思います。

私は現時点ではニッポンの「軽」、それも人気のワンボックスやワゴン系ではなく、アルトミラなどのより車重が軽いものがベストです。

今回は私自身、iQという私にとって次善の選択となりましたことをお詫びいたします。
09.11.5(2回目)

                             続・iQ(アイキュー)

ひょんなことからiQに乗ることになりました。iQに乗っておられる方が極めて少ないので少しレポートします。

11月2日の朝に納車され、市内を20キロほど走りながら役所へと向かいました。午後からは一泊で岡山県まで行きました。
ぎりぎり一杯にガソリンを入れる満タン法で計りました。市内をすこし走ってから中国自動車道へ、ほとんど法定速度ですが、流れにも乗る運転を心がけました。たいがい流れに乗っていたように思います。エアコンは使用しませんでした。
満タン後、217キロ地点で給油ガソリンは10.28リットル入りました。1リットルあたり20.09キロメートルと出ました。・・・文句ありません。
排気量が小さいのでエアコンを使用して街乗り中心ですと、1リットルで15キロか16キロあたりではないでしょうか。


乗った印象は意外にしっかりした走り。ドッシリしているのにピョコピョコとピッチングも感じる不思議な乗り心地。
ひょいひょいと曲がり、今までの国産車にはない別世界の感覚。多少のスラロームではタイヤが鳴かないガッツリな不思議な走り。Fan to drive 日本の市場から乖離している車。という印象を受けました。

この車、クラウンの運転席と助手席を全長3メートルに詰め込んだようなもので、水平線のような広いダッシュボードと運転席から見た助手席との距離から、座った感じはとてもマイクロコンパクトカーに乗っているとは感じられません。にもかかわらず、フト振り向くと、そこはもうリアウィンドウなのでギョ!という感じです。

iQの室内幅1515mm、クラウンの室内幅1520mm、です。その差5ミリ。・・・因みにヴィッツの室内幅は1390mm、bBは1420mm、キューブは1395mm、フィットは1415mm、デミオは1425mm、そしてなんとマークXの1515mmと同じです。いかにiQが国内モデルの常識から外れた設計が行われたかがわかります。

シートの印象は縦方向に狭い室内スペースの割に4人乗りとしていますのでシートは薄く作られています。私は腰が痛くなりやすいので懸念していましたが、大丈夫でした。薄い割に堅めでしっかりした作りです。これから長く乗るので安心しました。因みに高級感があるハーフレザー仕様です。

パワーの印象は、1000ccは必要にして充分。試乗した1300ccは十二分な性能。1300ccは何の問題もないが、面白いのはいろいろ問題はあるものの1000cc。というところです。

さて、1000ccのいろいろ問題のところです。

Dドライブ(エコモード)で走行しているとき、燃費を伸ばすため、すべての速度域でエンジン回転を1000回転あたりまで下げて走ろうとしますが、1000ccで3気筒のエンジン(トルクが薄い)では少しムリがあるのか、少しこもった音と、アイドル振動のようなものを感じる。しかし、この努力は並々ならぬものを感じます。

マニュアルシフト車の場合にハイギアで速度を落としたときにノッキング寸前の状態を思い出します。しかし、よくエンジンがエンストしないようCVTとともにコントロールされているのが不思議に感じます。

燃費を最優先に考えての結果と思われます。この問題はDドライブ(エコモード)からSドライブ(きびきびモード)にすると何の問題もなくなります。燃費を多少犠牲にして、まめにSドライブにシフトチェンジすれば何の問題もなく面白く走れます。

したがって、一般の方には10万円アップで購入できる1300ccを推薦します。が、1300ccに比べ1000ccは60キロも軽くなりますのでなかなか面白いですよ。より軽いことは環境総負荷にもいい。車好きには1000ccもなかなか捨てがたい魅力があるということです。

1000ccエンジンはダイハツの3気筒エンジン(1KR)をベースに47%もの部品を新しくしているそうですが、もともと1KRエンジンはプジョーやシトロエンにも使われ「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー2007」を受賞する世界的に評価の高いエンジンです。

エンジンルームを見ますと意外と余裕があります。この車のメインとなるヨーロッパでは1400ccディーゼルターボが搭載されるのでそれに合わせて設計されています。アストンマーチンiQではどのエンジンを積むのかな。


ということで、まだ数百キロしか走っていませんのでこれからです。不思議感に満ちたiQですが、これからも特記事項があればアップしたいと思います。


参考:インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー2007受賞エンジン

■Best fuel economy/alternative
 Toyota 1.5L Hybrid Synergy drive (Prius)
〜1.0 L
 Toyota 1.0L (Aygo, Yaris, Peugeot 107, Citroen C1)
1.0〜1.4L
 Volkswagen 1.4L TSI (Golf, Touran, Jetta)
1.4〜1.8L
 BMW-PSA 1.6LTurbo (MINI, Peugeot 207)
1.8〜2.0L
 Volkswagen 2.0L Turbo (Golf, Audi A3, A6, SEAT Leon, Skoda Octavia)
2.0〜2.5L
 BMW 2.5L (325, 525, X3, Z4)
2.5〜3.0L
 BMW 3L Twin-Turbo (335i)
3.0〜4.0L
 Porsche 3.6L Turbo (911 Turbo)
4.0L〜
 BMW 5.0L V10 (M5, M6)

ついでに2008年の受賞エンジンは、

●排気量別ベストエンジン
1.0リッター以下クラス :トヨタ 1リッター直列3気筒
・1.0〜1.4リッタークラス:VW 1.4リッター直列4気筒ツインチャージャー
・1.4〜1.8リッタークラス:BMW・プジョー 1.6リッター直列4気筒ターボ
・1.8〜2.0リッタークラス:VW 2リッター直列4気筒ターボFSI
・2.0〜2.5リッタークラス:スバル 2.5リッター水平対向4気筒ターボ
・2.5〜3.0リッタークラス:BMW 3リッター直列6気筒ツインターボ
・3.0〜4.0リッタークラス:BMW 4リッターV型8気筒
・4.0リッター以上クラス :BMW 5リッターV型10気筒


●も一つ、ついでに最新の2009年

インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー2009
・大賞
  :VW1.4TSIツインチャージャー・エンジン
・ベスト・ニュー・エンジン・オブ・ザ・イヤー
  :ポルシェ3.8リッター水平対向6気筒直噴エンジン
・グリーン・エンジン・オブ・ザ・イヤー
  :VW1.4TSIツインチャージャー・エンジン

1.0リッター以下部門
  :トヨタ1.0リッター直3エンジン

・1.0〜1.4リッター部門
  :VW1.4TSIツインチャージャー・エンジン
・1.4〜1.8リッター部門
  :BMW-PSA1.6リッター直4直噴ターボ・エンジン
・1.8〜2.0リッター部門
  :アウディ2.0TFSIエンジン
・2.0〜2.5リッター部門
  :メルセデス・ベンツ2.1リッター直4ディーゼル・エンジン
・2.5〜3.0リッター部門
  :BMW3.0リッター直6直噴ツインターボ・エンジン
・3.0〜4.0リッター部門
  :BMW・M4.0リッターV8エンジン
・4.0リッター以上部門
  :メルセデスAMG6.2リッターV8エンジン

と、1リッター以下部門では3年連続の世界王者となっています。それだけでもマニアは乗ってみる価値はありそうです。この表を見ているとエンジンはやはりドイツですね。


09.10.26(1回目)
                          ムーブからiQ(アイキュー)

今、乗っているダイハツムーブカスタムL  4WD(ノンターボ)は、議員になってから仕事上やむなく購入し、現在9年目となります。

排気量は僅か660ccなのに車体重量が860キロもあり、ターボ(過給器)も付いていないため、高速道路の登りでは常々しんどい思いをさせられていました。鳥取や岡山、石川県、長野県あたりまでの遠出は常なので、今度、軽自動車を買うときはターボ付きを考えていました。

この9年間、殆どが一人乗りで、雪道を走るのも極めて少なかったため、次の車は「軽」の高価な4WDをやめて、より安価な2WDで済まそうとも考えていました。

富士重工のスバルが軽自動車についてはダイハツからのOEM車(相手先ブランドで他社が生産)となりますので、ここはスバル最後の「R1」か「R2」で、軽自動車唯一の4気筒スーパーチャージャー付き(ターボではない過給器)を考えていました。
        スバルR1 660cc 3ドア  見るからに利発そう!

私の車の利用状況を考えますと、殆どが一人乗りでしたので「R1」あたりにしてもいいかなーと考えていたところ、長いつきあいのトヨタの方から、この車だけ安くできます!補助金、エコ減税があるうちに!と強いアプローチがありました。(残念ながら子供店長ではない)

この車とは、トヨタ「iQ」1リッター、車体の色はのレザーパッケージ仕様のみ。定価160万円!!諸経費を入れると約180万円超!!! たかがリッターカーがなんでやーーー。それに「軽」より40センチも短い!なんでやー!
        トヨタ iQ 1000cc 3ドア 別名 チョロQ

「ダメダメ、私は今度も軽自動車の乗り換えを考えていて、コミコミの総予算は120万円やで。トヨタの出番はないでー。それにもし「iQ」やったら今度出た1300ccがええわ。色もなー、仕事柄ホワイトやシルバーとか・・・葬式も車で行くからなー」と、まずはやんわりお断りする。

しかし、長年知り合いのトヨタマンの迫力は今度は違った。

「今のムーブ、20万円で下取りします。それに諸経費はこの車の場合75%減税で半分以下です。それに今なら補助金10万円が戻りますので・・・それでコミコミ約140万円!高級軽乗用車より総額は安いです!!」

「ちょっと、ちょっと!車の本体値引きが入ってへんのちゃうか!それにエンジンは1000cc(1KR-FE)についてはダイハツの3気筒やろ・・・ムーブといっしょやん。まだ、「軽」とはいえ4気筒の「R1」のほうがええな。」

「この車、元々レクサス店で売るつもりの車でー、相手はヨーロッパの車。この車はプレミアムミニです。ダイハツの3気筒と言ってもエンジンの47%の部品をトヨタが新規設計して、この車のためだけにチューニングしています。ヴィッツやパッソの同じ1000ccエンジンとは似て非なるものです。車両値引きがあまり出来ません・・・」

「私、レクサスなんか生涯関係おまへんしーーー。そんなこと知らん!ニッポンの「軽」が気に入ってます」

結局、補助金を考えずにコミコミ132万円!後で戻ってくる補助金10万円入れて実質122万円!で決着。予算を2万円オーバーしましたが、確かに値引きの渋い「軽」の高級車より安くなりました。
エコ減税、補助金、値引き、高価下取りでこのような価格となり、「iQ」のオーナーとなることに決まりました。

色が黒なので、・・・私もついに「クラウンの」・・・いや「黒塗り」・・・のチョロQに乗ることになりました。

なんでこんなことになったのか、未だによくわかりません。・・・ ・・・


・・・私は車が大好きです。プロフィールの趣味のところにも少し記載しましたが、84年から86年までJAF準加盟クラブの代表を務めていたこともあります。

学生の頃より、ホンダN360からシビック、アコード、オースター(バイオレット系)、TA45セリカ1600GTラリー、KP61スターレット、TE71レビンを3台、ジムニー、ミニカ、ヴィヴィオTトップ、カリブ、スプリンター、ビスタ(妻の)、ムーブ、ヴィッツ(妻の)と乗ってきました。

また、チョイ乗りではレース車も多く乗りました。

所有した車の中ではスターレットとレビンがクワハラモータースのチューンを受けて面白かった。ノーマルではジムニーの幌タイプが面白かった。

チョイ乗りではサニー1200のレース仕様やMR2スーパーチャージャーが面白かった。

大型車には一貫して興味がありませんでした。

トヨタはケチケチ経営で有名ですが、レース車のトヨタ7をはじめ、ヨタハチ(トヨタS800)、toyota2000GT、ターセル(縦置きエンジンのFF)、セラ(ガルウィングドア)、ソアラ、MR2、MR-S、初代エスティマ(ミッドシップ)、プリウスなどや、排ガス対策が厳しいときにDOHCエンジン(2TーG や18RーG)を生き残すなど、なんでー?、えー?と思うようなことをたまにするメーカーでした。iQもその延長線上にあります。

その点、ホンダはN360、S800、バモス ホンダ1300 7シリーズ 9シリーズ クーペ9、シビック、ビート、シティ、初代ステップワゴン、CR-Vなど、常に個性的な車を輩出してきました。

しかし、これからは内燃機関(エンジン)の自動車はハイブリッドを経て電気自動車に変わっていきます。ハイブリッド技術のないところは直接電気自動車にシフトしていきます。電気自動車になっても国内メーカーから面白い自動車が出てくることを期待します。

  「面白き、こともなき世を 面白く」です。パソコン性能に余裕のある方はiQのサイトへ。(ギャラリーがお勧め)


追記:なぜ1000ccのiQが160万円!になるか販売店に聞きました。まず、そもそもオリジナルである。シートにレザーを用いている。本革のステアリングとシフトノブ。前、横、後ろ360度エアバッグ。アルミホイール。高級車しか採用しないEBD付きABS、VSC、TRC、EPSの四つを統合制御するS−VSCを用いている。スマートキーによるスタートシステム。オートエアコン。CDと6スピーカーなどが標準装備のためということです。そら高くなるわ!因みにナビは付いていません。

また、なぜiQの販売がレクサス店から一般店に変わったかについては、私が勝手に推察するに、私のようにレクサス店でiQだけを買う一般顧客を嫌ったのではないか、すなわちブランドイメージが損なわれる?と判断したのではないか・・・と、思う。(少し悲しい・・)

それでもiQはエンジンを換えて(やっぱり!)名門アストンマーチンからOEMで販売されるとのことです。いつかiQもボンドカーになる日が来るのかもしれません。

それとiQのカタログは60ページ近くあります。どこかトヨタの本気さを感じさせます。iQの工夫に満ちたノウハウは今後いろいろと使われるように思います。

09.08.29                   検査入院

昨年、4月2日、このページに前立腺手術の雑感を記しました。

手術前の検査で血圧などのチェックを受け、手術後、内科の検診を受けるよう指導されました。その結果、心臓や肺、血圧や血糖値に異常が見つかり治療を続けていましたが、総合的に治療方針を立てるため、8月の20日から24日までの5日間、枚方市民病院に入院しました。

結果は、改善を要するが緊急まではいかない、というところでした。まずは5,6年は大丈夫です。

入院してまで検査治療を行ったのは、改革系の議員として「戦闘モード」はどの程度維持できるかを見極めるためです。
昭和28年製の私の身体は、調べれば調べるほど何らかの異常が見つかります。病院との付き合いもそこそこにしなければなりません。「まだ行ける」結果を受けて9月か10月より駅前報告を再開します。

と、結論を先に申し上げておきます。ご心配いただきありがとうございました。今後も熱きご支援よろしくお願いします。・・・ ・・・

さて、入院では6人部屋となりました。カーテンだけで仕切られた室内ではうめき声やセキやオナラ、イビキもそのまんまですし、患者と看護師さん、先生との会話や面会にこられた方の話も筒抜けです。したがって、よう寝られんと言えば睡眠導入剤が処方されます。

プライバシーの観点は別として、他の患者さん達のお話は議員として大変勉強になります。私の病室と、隣の病室に肺がんを患っている患者さんがおられました。お話をお聞きしていますと、お二人ともタバコを吸っておらず、ご家族も吸っておられないので、なぜ肺がんを患ったのかと不思議に思っておられました。

しかし、実際は不思議でも何でもない事で、そのように思われるのは、最近の世の中の風潮で、肺がん=タバコを意図的に広められている結果であると思っています。
ある意味、これは怖い話で、過度の禁煙キャンペーンにより、真の原因があやふやになっているように思います。

タバコよりも環境を調べる必要があります。工業都市、過密都市、国道周辺、高速道路周辺、工場周辺にお住まいの方の疫学調査もするべきです。排気ガス、煤煙、アスファルトの粉じん、タイヤのゴム粉じんなども調べる必要があるように思います。・・・

入院と言っても手術ではないので基本的に健康です。夜、ベッドを抜け出し救急の所へ行きますと、熱を出した子供達を含め、20名から30名はロビーにおられました。時間は夜10時から12時ですが、外来は3時間待ち、小児科は2時間待ちと表示されていました。ソファーで横たわっている方も多く、テレビで見る中東の野戦病院の様でした。

入院の間、基本的に健康なので本を読むことが出来ました。「差別と日本人」、「大日本「健康」帝国」、「2001年宇宙の旅、講義」、「自然治癒力で生き返る」、「農民になりたい」の5冊です。いずれも新書ですが、全てお勧めです。どれか一冊といわれたら「差別と日本人」をピックアップします。

まあ、一日6回も採血のため注射を打たれたり、市民病院では最新鋭64列マルチスライスCTスキャンを受けるため、造影剤を注入したりと、それなりに忙しい入院でした。検査の時には車いすも経験できました。

入院して良かったです。ドクター、看護師の皆さん、そして事務局の方々にはお世話になりました。ありがとうございました。