データバンク2>

予算特別委員会(厚生建設)090323

池上公也委員長
次に、高橋伸介委員の質疑を許可します。高橋委員。


高橋伸介委員
非常にピッチが早く進んでおりまして、早くも予算特別委員会のB日程も私で最後となりました。今回も持ち込みが許されていますノートパソコンのみで質疑を進めまして、今度こそ美しく終わりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

まず、枚方市市立のやすらぎの杜の状況について、お尋ねをいたします。

一般会計予算説明書241ぺ一ジに枚方市立やすらぎの杜経費が1億1,832万9,000円について計上されております。
平成20年5月に本市待望の火葬場でございますやすらぎの杜が開設されまして、これまでの利用状況や運営する中で改善を図られた事項、そして今後の課題や問題点などについて、お尋ねをいたします。


黒見周行衛生管理課長

お答えいたします。
新しい火葬場であります枚方市立やすらぎの杜は、昨年5月1日の火葬業務開始以降、利用者からは旧火葬場と違い、明るく開放的で設備の整った施設として、概ね高い評価をいただいておりまして、業務の方も順調に推移してきております。

まず、施設の利用状況でございますが、本年2月末までの10力月間の利用は、火葬等が全体で2,439件、うち市内が2,183件、市外が256件で、約1割が市外の利用となっております。
また、待合室等の利用は501件で、先ほどの火葬等利用者の約2割の方が有料の待合室を利用され、残りの8割の方は、無料の待合ホールを利用されるか、一旦お帰りになって再度収骨時刻に来場されています。

1日当たりの火葬等の件数は、最大が1日の火葬能力いっぱいの15件、平均が約8,0件となっています。

次に、開設後に改善した事項といたしまして、パソコンからインターネットを利用して予
約できる予約管理システムに、新たに携帯電話からも予約できる機能を追加いたしまして、これにつきましては間もなく3月中に運用を開始いたします。

次に、今後の課題でございますけれども、これまで約10力月間、市が直営で主要な業務は委託により管理運営を行い、業務は概ね順調に推移してきておりますが、今後、長期的な視点に立って、施設全体をソフト面もハード面も含めまして良好に管理し運営していくために、どのような手法が最適か、現在、指定管理者制度の導入も含め検討を行っているところでございます。


高橋伸介委員
ありがとうございます。まだスタートされて1年未満ということで、ちょっと要望だけにとどめたいんですけれども、まず、利用状況に関しまして、ヒアリングの際もらった資料によりますと、この1月は火葬等の件数が全体で328件、うち市内が284件、市外が44件で、市外の割合が約13.4%となっております。

当初、市外からの受け入れを、確か5%程度予定されていたように思いますので、予想以上の割合となっているように思います。

また、ヒアリングでは、1日当たりの火葬の平均は10.9件、最大マックスが15件の日が5日間、14件の日が4日間あったとお聞きをいたしました。現在でも時期によって利用が逼迫した状況も見受けられます。

今後高齢化が進む中で、市民の利用を優先する意味からも、火葬の市外料金を他市に先んじてでも7万円程度に引き上げてもよいのではないかなと思います。周辺市の火葬場も、お聞きしますと、非常に財政的に苦い、というお話はお聞きしております。

本市の火葬場整備も完了しましたことから、他市においての市外市民の利用料金も引き上げたいとの思いも持たれているようにも思います。異論は出ないと思いますので、これは要望といたします。

今後の課題での御答弁では、火葬業務を直営で業務委託により管理運営を行って来られました。
市の構造改革アクショシプランでは、指定管理者制度に移行となっております。火葬業務は比較的指定管理者制度になじむ業態であろうかと思います。指定管理者制度に向けて、後々後悔することのないよう、しっかり内容については検討をして実行していただきたいと、これは要望しておきます。


次に、ポイ捨て事業経費、予算の概要の方ですけれども、29ぺ一ジに環境美化推進事業経費のうち、ボイ捨て事業経費が130万5,000円計上されているわけですけれども、ポイ捨て防止や路上喫煙の制限の事業での具体的な効果、これは数値で上がるようでしたら、数値をお示しぃただきたいと思います。



山下 修まち美化推進課長
ポイ捨て推進事業経費の130万5,000円のうち、90万3,000円が主に地域清掃用のごみ袋や土のう袋、アダプト用の清掃用具などで、残りの40万2,000円で歩きたばこ禁止の看板やステッカ一などを予定しております。地域清掃における可燃ごみを例にとってみますと、平成19年度では526回の清掃活動で1万7,206袋、平成20年度現在、865回で2万3,412袋となっており、地域清掃の広がりや活動回数の増加に伴いごみの総量は6,000袋以上増加しています。

しかし、1回当たりでは、平成19年度は32,7袋から、今年度は27袋と5,7袋減っており、清掃活動の1回当たりのごみの量が少なくなっていることから、まちが美しくなってきているものと考えております。

路上喫煙の制限の事業に関しまして、歩きたばこを例にとりますと、市役所横のふれあい通りでの歩きたばこの割合が平成19年5月朝では4.7%あったものが、条例施行後の昨年11月は0.5%、この3月の朝では0.1%となるなど、効果を上げていると考えております。



高橋伸介委員
効果が上がっているというご報告でございます。
このボイ捨て防止や路上喫煙制限の啓発用に、音楽を流しておられるわけですね。委員さんからも、何度か音楽に関してお聞きになったかと思いますが、この音楽を流されることになった経緯、これをまずお聞かせいただきたいなというのと、また、私のところに、これは私のところだけかどうかよくわからんのですけれども、この音楽は耳ざわりや、違和感があるという御意見もお聞きしているんです。やめる気はないのか、お尋ねをいたします。



山下 修まち美化推進課長
この曲は、堺市の当時の自治会長の方が作曲され、平成16年にポイ捨て防止の啓発用として、大阪府から入手し、使用しています。平成20年2月からは、歩きたばこ自粛の啓発用に枚方なぎさ高校の協力を得て、生徒のオリジナルの声をがぶせて使用しています。

また、昨年10月からの条例の施行後も、啓発キヤンペーンなどで使用しています。今後もポイ捨て防止や路上喫煙の啓発に使用してきたいと考えております。



高橋伸介委員
ようやく曲のルーツというのがお知らせいただいて、ああ、そういうことかいなと思ったわけですけれども、この面のよしあしは別といたしまして、実は、いかにもタイミングが悪すぎるように思うんですね。

ちょうどこの曲が流れ出した時期に景気が非常に悪くなっているんですよね。
100年に1度と言われる経済情勢の最中になってしまいまして、市民生活に大変深刻な影響が出ているときなんです、今ね。

よく電車を降りられた方が、あの曲聞かれて、枚方は能天気やな、能天気なまちやなと、調べてみると能天気といったら別に使ってはいけない言葉には入ってないので安心してお聞きいただきたいんですけど、そういうふうに揶揄をされている方がおられます。

財政切迫で市役所を上げてたばこは市内で買ってくださいという歌ならまだしも、この手の歌は、景気が戻るまでは控えていただきたいと、これは使い続けると今、おっしゃっていますので、これは私の方からは要望ということにいたしておきます。

それと、路上喫煙の制限に関する条例なんですけど、これは個人の権利を制限する条例でありますから、当然、市は、その代償措置として、灰皿の設置などをすべきだと考えますが、御見解をお尋ねをいたします。


山下 修まち美化推進課長
昨年12月に、路上喫煙禁止区域の施行に合わせまして、樟葉駅前広場のタクシー乗り場横と、そこの岡東中央公園に、日本たばこ産業株式会社の御協力により、灰皿を設置し、喫煙者の方々に御利用いただいております。


高橋伸介委員
私も樟葉の駅での利用者の1人でありますけれども、樟葉駅前の喫煙ポイントは、出島ようなところに雨ざらしの状態でありまして、私、京都出身ですけれども、今、京都の四条木屋町、高瀬川べりにある喫煙スポットがあるんですよ。さすがに、今ちょっと写真をお示しできませんけれども、文化観光都市と呼ぶにふさわしいスポットとなっています。

ここは枚方ですから、京都並みにとはもうしませんけれども、喫煙スポットを!とももうしません、財政苦しいですから、せめて灰皿をさらに増設していく予定はないか、お尋ねをいたします。


山下 修まち美化推進課長
今のところ灰皿の設置や路上喫煙禁止区域の拡大も予定しておりません。
灰皿の維持管理が今後とも問題になりますが、路上喫煙禁止区域外で土地所有者や管理者の協力を得られましたら、灰皿の設置も検討してまいりたいと考えております。
今後も市内の公共の場所で歩きたばこをしておられる方や、その方々のために条例内容の周知も努めてまいりたいと思っております。


高橋伸介委員
私は今のところ、20億円を切ってきましたけれども、それぐらいある税収なんですね、たばこ税というのは。

そのたばこ税収入の3%でも灰皿や清掃費など、各種対策費に充てるルールも作っていただいたら、即座に解決する性格のものではないかなと思っております。
昨年、短兵急に作られた条例で、対象となる方々は、貴重な税収源でもあったわけです、過去形にしておりますけどね。
強固な財政力を構築した市のみが住民サービスで優位に立つことができます。深みのある政治をお願いをしておきたい、灰皿の設置を増やすことを要望しておきたい、このように思います。


次に参ります。この道路台帳整備事業、これは予算の概要33ぺ一ジ、道路台帳整備事業と
して1,100万円計上されています。どのよぅな委託事業なのか、まずはお尋ねをいたします。


松原泰啓道路管理課長
お答えいたします。
道路台帳整備事業につきましては、市道の認定及び廃止等を行った場合は、道路台帳の保管や、一般の縦覧に供することが、道路法及び道路法施行規則で義務付けられているもので、年度当初に、当該年度に新たに認定及び廃止を行う路線の台帳整備を委託しているものです。


高橋伸介委員
委託については、お聞きしておりますと随意契約しているということなんですけれども、その内容についてお尋ねをいたします


松原泰啓道路管理課長
お答えいたします。
随意契約の理由といたしましては、道路台帳の数値が、地方交付税の算定等に関して基礎的な数値となり、さまざまな道路幅員、延長、道路形態等、複雑なデータ処理を行っております。

このため、道路台帳作成当初から一貫した処理システムを使用することによって、既存の数値との整合性を保持することによる正確性の確保、数値処理プログラムの省力化による工期短縮や経費節減を図れることから随意契約を行っているものです。


高橋伸介委員
随意契約の根拠としては、少々今のご説明では苦しい言いわけのようにも感じます。

現在、国際工業株式会社さんが契約先となっています。近隣他市では他社が同じ仕事をしてます。
国際工業を調べてみますと、都銀とか旧大蔵省からも役員として迎え入れられていまして、資本金も167億円となかなか立派な会社なんです。

ただ、このことが随意契約をしなければならない特殊性だというふうには思えないわけで、これは今後、本当に随意契約で続けなければならないのかということは内部で精査していただきまして、改善していただきたいなと要望をしたいと思います。

と言いますのは、これはよその会社のことですけれども、公取(公正取引委員会)上の問題、要するに力ルテルじゃないかとか、そういうふうなこともあるかもしれません。

そこまで考える必要もないかもしれませんが、いろいろ事件の巻き込まれるのも、これ以上、要らないという思いもありまして、この随契については再度、お考えいただきたい、これはもう要望しておきます。

最後になりまして、交通事故対策事業について、お尋ねいたします。

予算の概要36ぺ一ジの交通事故対策事業119万7,000円についてお尋ねいたします。
そもそも交通事故対策とはどういうもので、今回の対策工事はどのようなものかをお尋ねをいたします。


中道一郎交通対策課長
お答えします。
本市では、平成19年3月に警察及び国、大阪府、本市の道路管理者で構成する枚方市交通事故対策協議会を設置し、交通事故多発地点等に対する総合的な交通事故対策及び安全対策について協議検討を行い、平成20年2月に取りまとめを行いました。

今回の交通事故対策事業につきましては、協議会において抽出した事故多発交差点15力所の中から北楠葉町、楠葉並木1丁目、長尾谷町1丁目の3力所の交差点を選定し、交通事故抑止対策としての改良工事を実施するものでございます。
この改良工事につきましては、短期的に実施できる対策から優先して実施していくものとし、工事内容は右折レーンの設置や交差点注意等の路面標示、区画線の引き直し、交差点内を明るくするための道路照明灯の設置等を行うものです。

今後、交通事故多発交差点や主要な幹線道路等において、順次、交通事故抑制の改良工事を実施していく予定です。


高橋伸介委員
参考までにお聞きしたいんですけれども、昨年2月に枚方市域の交通事故対策についてという報告書をまとめられました。その中で3年間で事故5件以上の事故多発信号交差点、これを15ヶ所選定されました。
今回は、そのうち3ヶ所を選定し、改良工事を行われるわけですが、残り12ヶ所すべての工事でどのくらいの費用がかかるのか、お尋ねをいたします。

中道一郎交通対策課長
概算でございますが、残りの12交差点で短期的に実施していく交通事故対策の工事費は約600万円です。
また、信号のない交差点や、幹線道路などの交通事故多発地点の工事についても、今後、平成25年度までの間で実施を予定しており、この工事費も含めますと、総額約3,300万円になります。


高橋伸介委員
はい、ありがとぅございます。
あと12交差点、これの工事費が600万円、信号のない交差点、これについて25年までで3,300万円、こういうことなんですね。

市長は、常々選択と集中、都市経営の視点、ということをおっしゃっています。
しかし、今回の予算を見ていまして、私、だいぶ市長のお考えがわかってきたんですけれども、あともうちょいと選択と集中がどこなのかというポイントがわかりかねるところがございます。

今回、交通事故対策協議会の指摘を受けて、3力所、119万円の対策工事が行われるわけですけれども、こういうところに予算を集中されるべきではないかなとも思います。

一つの公園に花と音楽にあふれたシンボル的な公園整備として4,300万円計上されているわけです。
防災的観点があるという説明を受けましたけれども、そうしますと、大雨のときに、じゃ、あのときの浸水、この貯水の部分で何センチ下げられるのか、とか、具体的なデータが一切ないんですね。

取りあえずやりますと、こういうことなんです。これだけの予算があれば、今、申し上げましたように、信号のない交差点まで含めて、25年までの事業が一気に完了してお釣りが来る、こういうことなんですね。
ですから、選択と集中が、お遊びを選択されて、お遊びに集中であるならば、お考えを修正していただく必要があるのではないかと、ここのところは意見とさせていただきたいと思います。

これで、一応、私の質問を無事に終えることができました。ご協力、皆様ありがとうございました。これで終わります。


池上公也委員長
これをもって質疑を終結します。以上で、予算特別委員会を散会します。
(午前11時48分 散会)


データバンク2>