「富山市議はなぜ14人も辞めたのか」という本を読みましたが、是非、議員の皆様、議会事務局、市長部局、そしてマスコミ関係者の皆さんにもお読みいただきたいと思いました。
私の受け持つ議員セミナーでは「政務活動費・議員報酬・議員定数」のクラスがあり富山市議会の事件についても少し触れております。
富山市議会は2016年度議会改革度ランキング300位(枚方市議会は86位)にも入らないランキング外の市議会ではありますが、多くの自治体議員共通の悩みも感じられます。
本の内容とは関係のないことですが、なぜこの本が「岩波書店」から出版されたのか、ふと疑問に思いますが、調査報道のあるべき姿がヒシヒシと伝わってきます。
また、このような姿勢は住民が喜ぶ施策に邁進しがちな議員活動の日常が、本来のチェック機関員として「あるべき議員活動」の参考ともなります。
2000年の地方自治法大改正後とそれ以前とでは、自治体議会はコペルニクス的転回が求められるようになって17年。
2年前、号泣議員で有名となった兵庫県議会もそうでしたが「事件」は議会が変わる契機の一つです。
しかし、「事件を契機に変わらなければならなかった」だけは避けたいですね。
地方で苦労を重ねておられる議員の皆様の奮闘を期待します。
