午後から今日の秋空のような気分となりました。(少し長いです)
午前中、牧野にある星乃珈琲である方のお話を聞き、それから自宅で昼食を取りました。
今日は午後1時10分から枚方市が退職金2期分(2期目と3期目)約5000万円を請求している中司(なかつか)元市長の民事判決が出ますので落ち着きません。
私は昼食後、近くにある「楠葉砲台場跡」の公園でボーーーとしておりました。
午後2時半ごろ中司府議(元市長)から電話をいただき、「半分になりました!」との報を受けました。
私は「中司さんは無罪主張が基本だから半分(約2500万円、税金分も免除となり約2200万円ほどに減額されます)でも不本意だろうけれども、まずは良かったですねえ」と受け答えしながら自然と涙が出てきました。
枚方市を震撼させた大林組による談合事件から9年半の年月が経っていました。
地検特捜部は行政側から当時の小堀副市長と中司市長を逮捕しました。私は3期目当選したところ。中司さんも圧倒的な票数で4期目当選された直後の事件でした。
私は金融機関に勤めていたこともあり犯罪の匂いを嗅ぎ分ける能力はあると思っていただけに、議員在任中の事件をキャッチできなかったことにショックを受け、市長、副市長二人とも有罪ならば次の選挙には出ない覚悟を決めました。
そこで金融機関時代の検事OBの方や様々なルートを使い調査を行いましたが、小堀副市長については全くの無実無罪。中司さんについては逮捕起訴にあたらないという結論を得ました。そのことについては私のホームページ内の裁判資料や議員報告地域配布版にアップしているところです。
結局、小堀副市長は完全無罪を勝ち取られたものの、中司さんは物的証拠も収賄の事実も立件されぬまま検察側有利な証言証拠のみで最高裁判決で執行猶予付き有罪判決が確定しました。
時の行政(竹内市政)は判決文にあったメトロ会談が事件の始まりとの記載から、中司さんの市長退職金2期分(2期目分と3期目分)を請求したものです。
しかし、退職金の請求については当時の条例では明確な根拠となりえず、事件を受けて竹内市政の時に条例を整備し請求をできるようにしたもので、その条例には私も賛成しています。(但し、正確には新条例で請求できるのは4期目の辞職される数か月分のみで支払い停止中)
メトロ会談も実際はあいまいなので旧条例でも請求できるのは最大1期分と私は主張しましたが、5年前の市長選挙に中司さんが立候補されたこともあり意地でも2期分を請求されたのではないかと思っています。(私個人の私感)
驚いたことに、このことは昨年8月に当選された新市長になってもご自身の見解を示されることなく、前市長の前例踏襲のように引き継がれ、2期分請求で民事裁判が続けられました。
今回の判決は控訴されても覆ることのない判決と思いますが、トップの見解が何も示されていない以上、保身で控訴される可能性もあるように思います。(これも私感)
現市長ご自身の見識が問われるようにも思いますが、まずは一貫して無罪主張をされていた中司さんにとっては不本意ながらも民事上は勝利と言えます。(完全勝利は「2期分の返納命令は無効」という判決)
中司さんには本当に長い間お疲れ様です。そして2期分請求という異常な金額に常識的な判決で良かった!!!
私も9年半の肩の荷を下ろした気分です。