●桜満開事件2012●

2013年3月(平成25年)


2012年4月、議会会派であり、我々とグループ会派でもある「未来に責任・みんなの会」の4メンバーに、現職市長も配慮し続ける強力な職員団体から突然送りつけられた「公開質問状!!」。

あれから1年がたち、その顛末をまとめてみます。まずは当時の私の報告日記から。


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2012.4.11 PM 2:00 (水)             4.11桜満開そして勃発!

桜が満開となる頃、いろいろと興味深いことが起こります。

毎朝、庁舎前で、市民ではなく組合員向けに「自治労ひらかた」のチラシを出している「自治労枚方市職員関係労働組合」さんと、お隣の議会会派「未来に責任・みんなの会」さんとが交戦状態?に入った模様です。現時点で詳しいことはわかりません。

現時点でわかる範囲でまとめてみますと、事の次第は、会派のメンバー4人で発行された「未来に責任PRESS 001号」の6ページ目の記事の中で、「ごみ職員」(文面からたぶん誤植)という記載があることを組合は問題視しているようです。

そこで、4人のメンバーにお聞きすると、メンバーに対して組合からは事前の事実確認は一切なく、また、確認のための議会チャンネル(議長や職員組合系議員)も使われることがなかったようです。

そして突然、4月9日の「自治労ひらかた」チラシにおいて、小さく「ごみ職員と表記」(5センチ×9.5センチ)という題名で、「強い違和感を覚えた」などの内容を伝えたあと、11日(本日、朝)の「自治労ひらかた」チラシで全面掲載となったようです。

私は、今回の件は真珠湾攻撃を連想してしまいそうで、今後の行く末を考えるとゾクゾクするものがあります。

と申しますのは、ちょうど10年ほど前でしょうか。私の会派がフロンティア枚方のときに北井議員が、当時の職員組合の亀元委員長に公開討論会を求めたときがありました。
結局、組合からは黙殺されて終わるわけですが、今回はありがたくも向こうから公開質問状が来るわけです。

私は、強い組合を知るものとして、真珠湾攻撃を仕掛けるなら、「強い違和感」ではなく、「差別表現!断固糾弾!」でも良かったのではないかと思うわけです。不意打ちとはそのようなものでしょう。

今日の組合チラシを見ると、組合内部で、「単に不注意ではないか」との意見もあったようです。にも関わらず、直接確認や議会チャンネルを用いるなどの手順を行わず、住民代表の議会会派に対して突然の公開質問状を送る所作は敵対行為としか思えません。

そこまで組合が腹をくくっておられるのならば話は早いと思います。私としては、「公開質問状」ではなく、「市民の前で公開討論!」までいかなきゃ。

9日の組合チラシトップページには、世間の不景気など関係ないような「木下大サーカス」をはじめ、各種イベントのチケット斡旋もされていますが、これでは「断固糾弾!」は残念ながら夢ですね。市民向けのチラシではありませんが、チラシの内容に市民は強い違和感をもたれるのではないでしょうか。

どちらにしても、「公開質問状」に対して「公開回答書」になるわけで、これ1回で済ますことなく、職員組合と未来に責任・みんなの会さんには続けてほしい。

会派メンバーの皆さんも組合に対して、組合の選挙や政治との関わりなど聞きたいことは山ほどあるはずです。

したがって、組合からの「公開質問状」(10日に届いたそうです)が届いたときは、これを機にご縁を深めると思い、末永く公開書簡が続いていくことを期待しています。出来れば市民の前での公開討論をお願いしたい。

詳細については、引き続きご報告して参ります。また、問題となった箇所や、組合チラシの内容、公開質問、や、公開回答なども順次ご報告いたします。



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2012.4.12 PM 3:30 (木)              4.11桜満開!2

グループ会派であるお隣にお聞きすると、組合から10日に届いた正式な「公開質問状」に対して、11日夕刻、簡易書留の速達で「公開質問状の回答及び公開質問状」を出されたそうです。組合事務所には本日、午前10時21分に到着している、とのことです。

組合職員の多くの方々も興味を持っておられることと思います。しかし、結論から申しますと、事の内容以前に、誤植をただす組合の公開質問状に誤植があるという、コメントのしようがない事態となっているようです。

図らずも、A4 1枚の重要文書(公開質問状)にも誤植があるということを組合自ら証明いただいた結果となっている模様です。(参考資料参照)

因みに、「誤植」という表現は、マスコミ関係者にお聞きしたところ、「誤字はもとより、文字抜け・脱字」も誤植とのことです。

ある職員さんによりますと、未来に責任さんから回答書と質問書の返しの早さから「組合側の真珠湾攻撃ではなく、そちらのトンキン湾事件じゃないですか」とうがる見方もありますが、年に何回も選挙を経験していて修羅場をくぐっていれば、議員の予定があいていれば特段驚かれることはないと思います。ちょうど時期が良かったのではと思います。

ただ、今回は昨日もご報告いたしましたが、議会会派に対して手順を全く無視し、議員個々に突然、「公開質問状」を送りつけられた4名の方々は、そのやり口に大変、お怒りになっておられるようです。

私も以前なら調整役(Kさん)がおられたり、議長や関係議員が調整に入られるなりして、それはそれで貸し借りの関係があったように思います。いまはそれが全くないことがこのような事態に至っていると思います。

私は、今回、端で見ていて、第三者として、調整がつく問題を外交努力なしに奇襲攻撃のような行いで事を荒立てたのは組合側だと感じています。

私自身は、お隣の会派に対して、ここは怒りは抑えていただき、組合との公開前提の交換書簡・公開討論などの民主主義的手法が末永く続くことを祈る立場です。今後、折り合いがつくのか、裁判となるのかはわかりませんが、事の推移を注視していきます。

参考資料(下記をクリックしてください)

問題とされた部分は清水議員HPへ、岡沢議員HPへ、岩本議員HPへ、木村議員HPへ(年齢順)

組合側からの「公開質問状」

未来に責任・みんなの会の「公開質問状の回答及び公開質問状」

付属の別添資料へ、@ A B C D E F G H

追記(4月20日):組合側からの「公開質問状の回答」


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2012.4.14 PM 4:55 (土)              4.11桜満開!3

今年の春は何かヒンヤリした気温が続いています。年齢を重ねると桜に重みを感じます。散る前にもう少し見ておきたいなあと思ってしまいます。

さて、グループ会派である未来に責任・みんなの会さんの公開質問状の件が明らかになって、図らずも様々なポジションの方からお話を伺うことができました。

当初(9日)、行政側の方も「ミスだから、まず、謝れば問題ないこと」と思っておられた方も、組合からの公開質問状が、事前の折衝もなく議員の自宅に突然送付された事が明るみになった段階(11日の組合チラシ)で、ほぼ全員の方が、今までなかったこと、そんなことしましたか、へえー、なんか(内部で)あるのかなー、組合役員の前に市職員なのになー、市長選挙を勝って少し舞い上がっているのかなー、などの感想を持たれたようです。

未来に責任・みんなの会さんの方は、当然のことながら組合委員長の自宅ではなく、事務所に回答及び公開質問状を送付されています。

また、岩本議員には公開質問書が配達時不在のため、届いたのが11日の組合チラシの配布後であったようです。
また、誤植をただす組合の公開質問状に誤植があったことについては、全員の方が「・・・・(言葉なし)」でした。

ただ、組合側から事を荒立てたとはいえ、組合役員の前に市役所職員に変わりなく、また、組合事務所は市民の財産である市有地を無償で利用されており、許可しているのは市長です。市有地を無償で利用している限り、議会の調査は可能と判断できます。

今回、担当副市長も総務部長も静観されているようですが、このようなことが現実に起こると「管理運営事項」が正しく守られているのか心配になってきます。来週あたりにお聞きしようと思っています。

ただ、組合にも同情できる事情もあるようです。2月4日に仙亭でおこなわれた「躍進ひらかた新春の集い」で、組合役員の挨拶の中で、「しんどい選挙をしたにもかかわらず云々・・・」と述べられたと側聞(私は呼ばれなかった)しています。しかし、事実とするならば少なくとも社長(市長)メインの集まりで社員(職員)が言うことではないように思います。

竹内市長の議会軽視はよくお聞きするところですが、組合軽視もされているとすると選挙応援した側はストレスがたまっているのかもしれません。そら、就任されてすぐ幼稚園の4園廃園なのですから・・・

尚、12日の報告日記の参考資料に追加のリンクをしています。ご参照ください。
また、11日にさかのぼって見出しに4.11を追加しました。

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2012.4.17 PM 2:00 (火)                散り始め

4月6日の報告日記で「追記」を追加しました。これは中司さんが住民側(政治運動体)敗訴の民事判決を受けてコメントされていたものです。

久しぶりにパソコンのサーバーを確認しましたところ、先週から通常の3倍のアクセスとなっていました。ほとんどが4.11桜満開事変が切っ掛けで職員さんからの新規アクセスと思います。それでも大林組による談合事件時に比べれば数分の一です。これは市民と職員の関心度合いの差と思われます。

さくらの花も散りつつあり、私は議員として事態の沈静化を望んでいますが・・・・仕掛けた側の対応が誤れば事態は思わぬ方向へ進んでいくのではないでしょうか。すでにパンドラの箱は開いたのかもしれません。

さて、先週は比較的時間に余裕がありましたが、今週からスケジュールが埋まってきました。2会派のメンバーが揃うことはなくなってきました。4.11関連も時々となります。ご了承ください。


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2012.4.18 PM 3:45 (水)

さて、4.11関連につきましては、本日、組合からの「公開質問状の回答」が会派控え室に届いたそうです。今後の対応については、メンバーが揃ってから協議される模様です。そのため公開質問状の回答もアップされていないようです。アップされましたらリンクしたいと思います。

華やかだった桜も終わりかけていますね。何か寂しいものがあります。
最近は桜を見るたびに、「今年は無事に見ることが出来たなー、来年も見られるかなー」などと、フト思ってしまいます。「おもしろきなき世をおもしろく」、少なくとも高杉晋作より長生きしています。失うものも何もなし。頑張ります。


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2012.4.20 PM 1:00 (金)               4.11停戦へ

私(58才)と清水議員(60才)は、予定がない限り始業時間には議員控え室に入ります。到着して最初の仕事は給湯室へ行きポットに湯を入れます。ほとんどの場合、高度成長を支えてきた我々がその仕事を行います。

昨朝、ポットに湯を入れながら、顔を見合わせ、微笑みながら給湯室での会話

私、「日本の・・・・戦後教育は・・・・・失敗しましたかね〜〜」
清水議員、「そのようですね〜」

会話はたったこれだけですが、アッ、ウンの呼吸でわかるお互いの人生データーが何十倍も行き来しました。


さて、18日にお伝えした、組合からの「公開質問状の回答」を12日の報告日記に「追記」としてリンクしておきましたのでご参照ください。

未来に責任・みんなの会さんのほうでは、組合からの回答に対して様々な意見があったようですが、ここは今後、議員は議会でとの対応をとられるようです。・・・ということで4.11桜満開事変は桜が散るのに合わせて停戦です。




以上が当時(2012年)の報告日記です。

その後、2012年4月20日付の報告日記で述べたように、「議員は議会で」のとおりの事が進みました。

私と池上議員とで長年にわたり組合事務所使用料徴収、又は民間の貸し事務所に移転を求めてきたところです。
その事がようやく進み始めました。

「未来に責任・みんなの会」では、組合からの「公開質問状」に対して、報告日記の4月12日「参考資料」の中での「公開質問状の回答及び公開質問状」で質問されている職員組合事務所が、市民の財産である職員会館の中で無償使用を許していることに対し、年間適正使用料である約350万円を支払っていないことを指摘。

このことについては、2013年3月13日の木村議員による予算質疑で、組合に対して年約130万円の事務所使用料を徴収していくことが明らかになりました。
市長は、年間使用料約350万円ではなく、減免処置を行なって約130万円としています。しかし、今までと比べ大きく前進しました。今後も粘り強く使用料の適正化を求めてまいります。


また、2013年3月5日に行なわれた「みんなの党市民会議」の鍜治谷議員による各派代表質問で、民主党府連のホームページに職員(公務員)が党役席と記載されている事実が発覚しました。これは事実ならば明確に地公法違反となります。

このことについては私の報告日記から代表質問と読売新聞記事を下記に記載します。

3月5日に行なわれた鍜治谷議員の代表質問で記事となった部分は下記の通り。鍜治谷議員のブログより転載します。

B人材育成基本方針について

【かじや 質問】
 「新たな都市行政を担う職員の育成と強固な組織づくりを主眼に、人材育成基本方針に基づき職員の育成を進めていく」ということですが、人材育成基本方針の中に「めざすべき職員像」のひとつとして、「全体の奉仕者であることを自覚するとともに法令規範を遵守し、使命感と正義感を持って職務にあたる職員」とあります。

 しかし、職員が全体の奉仕者としての自覚に欠けるのではないかとのご指摘をたびたびお聞きします。

例えば、先日、「ある政党の支部のホームページ上に市職員が役員として掲載されている」とのご指摘を頂きました。地方公務員法では職員が政党その他の政治団体の役員となってはならないと規定されています。

 公務員として法令遵守は当然のことではありますが、全体の奉仕者であるはずの職員が政党役員に就任することについて、改めて市長の見解をお聞きします。

【竹内市長 答弁】
 人材育成基本方針についてお答えいたします。お尋ねの地方公務員法の規定については、職員として当然遵守すべきものであります。
なお、お示しの役員就任の事案については、事実ではないと確認しております。

【かじや 意見】
 次に人材育成基本方針についてですが、ある政党の支部のホームページ上に市職員が、常任幹事いわゆる役員として掲載されていたことは私たちの方で確認しており、事実であります。
議長に承諾を頂きましたので、そのホームページを印刷したものを市長にお渡ししますのでご確認ください。(市長に資料を手渡す)

 しかし、最近になって何らかの理由でホームページから名前が削除されたようです。
代表質問ですのでこれ以上細かいことは言いませんが、いずれにいたしましても、法令違反との疑いを持たれることは市民からの信頼を大きく損なうことであり、今後、このようなことが起きないよう、市としてしっかりと対策をとって頂く必要があると思います。

例えば、その掲載自体が相手方の間違いで起こったことであるならば、早急に抗議を申し入れるなど、明確な対応を取って頂きますよう要望します。


次に読売新聞記事を私の3月17日の報告日記から転載します。

20130314の読売新聞朝刊

民主党大阪府連が公式ホームページで、地方公務員法で政党の役職に就くことが禁じられている枚方市の男性職員を、誤って役員として記載し、同市や男性職員から抗議を受けていたことが、わかった。

府連は「男性職員が役員だった事実はなく、手違い」と釈明、男性職員の名前を削除した。

 5日の同市議会本会議で、みんなの党市民会議の市議の指摘を受け発覚。大阪11区総支部(枚方、交野両市)の議員や役員を紹介するコーナーで、職員組合の幹部を務める男性職員を「常任幹事」としていた。
男性職員は「役員になった覚えはない」と同区総支部に削除を要請、枚方市も訂正を申し入れたという。


(2013年3月14日11時17分 読売新聞)
 以上がネット版。

ネット版には載らなかった後半部分を下記に。

府連幹部は「男性職員に党籍はなく、役員になることはあり得ない。なぜ、こうなったのか不明だが、ホームページの作成の際に間違ったとしか言いようがない」としている。
男性職員は、読売新聞の取材に、「名前が載っているのは指摘され初めて知った。役員だったことはない」としている。


以上の青字のところが新聞
(ペーパー版)に載っていた全文です。

ただ、私が調べたところ、以前から組合役員を「当て職」として、そのようにしていたというお話もあり、しばらく様子を見ることとしたいと思っています。
また、他にも問題と感じている件もあり、引き続き調査を進めてまいります。


以上が私の報告日記にも記載した文章です。今回は「民主党府連が間違った!」ということで一旦休戦状態となっています。

組合関係については、まだ議会で指摘する事案もあり、時期を見ながら指摘していきたいと思っています。

私自身の印象は、大阪の自治労は相当ヤリすぎだと常々感じています。だから「橋下」さんのような方が誕生します。大阪では必然なのですが、関東の人間には理解できないだろうなーと感じています。




・・・・続くかも、その時は「追記」で・・・・