高橋しんすけ議員報告 HOMEデータバンク2003.12.25消防議会一般質問

2003.12.25 消防議会一般質問

*答弁につきましては、大変陳腐な答弁であったため、割愛します。
 今後も、質問の趣旨の方向性で貫いていきます。

●1回目の質問

消防組合の行政改革についてお尋ねいたします。

  本消防組合は、一部事務組合として昭和23年3月から組合が発足し、今日に至っておりますが、これまで随分ご苦労を重ねられて、現在では全国的にも大変優秀な消防として発展してきたと思っております。我々も生命、財産を守っていただける消防として、安心して市民生活ができることに敬意を表したいと思います。

しかしながら、昨今の社会経済情勢を考えますと枚方寝屋川消防組合への負担金の支出額がこのままでいいのか、見直しをしなくてもいいのかと疑問に感じている一人でございます。

若干の行政改革による経費の削減はあるものの、他市と比べれば非常に多額の経費がかかっており、両市の市税収入も減少の一途をたどっている現在の状況を考える時、職員の配置基準といいますか、そういったものを見直さなくてもいいのかという気になっております。枚方市も寝屋川市も行政改革を断行し、職員数の削減を始め並々ならぬ努力がなされております。

消防も昔に比べれば機械化も進み迅速な対応ができる状況になっていると思われますので、現在の消防としての市民サービスを低下させることなく、行政改革ができるのではないかと考えております。

消防予算の90%は人件費でございます。職員の配置基準の見直しなくして、負担金の削減はないと思いますが、この事については当然、見直しが検討されていると考えますが、どの様な検討がなされ、どのようにされようとしているのか、お尋ねいたします。

 

次に、震災対策についてお尋ねいたします。

  平成7年1月に発生しました「阪神・淡路大震災」におきましては、建築物をはじめ高速道路、鉄道・湾岸施設のほか、電気・ガス・水道等のライフラインが損壊するなど、いわゆる安全神話が崩壊しました。犠牲者も6千人を超えるなど、これまでの防災対策のあり方を根本から問われることになり、枚方寝屋川消防組合では、この震災以降、震災対策は喫緊の課題であるとして、積極的かつ計画的に震災対策事業を推進してこられました。

 また、今世紀半ばに発生する可能性が高い、東南海・南海地震に備え、先日開催されました、政府の中央防災会議におきまして、枚方寝屋川消防組合の構成市であります枚方・寝屋川市が地震防災対策を推進する必要がある地域、いわゆる「防災対策推進地域」に指定されましたが、実践的で総合的な防災体制を確立するため、今後、消防組合としての震災対策の取り組みについてお尋ねします。

以上で1回目の質問を終わります。

 

2回目の質問

行政改革について再度お尋ねいたします。

今回は数値的なものはあえてお尋ねしませんが、今、お聞きしたご答弁では随分とゆっくりとした内容で、ご努力はされているものの明確な改革の筋道が見えてこない状況であると考えますので、私の考えを述べさせていただきたいと思います。

先ほども申し上げましたが、本消防組合が発足して55年が経過し、優秀な消防組合が出来上がったわけでございますので、これを継続していくスタンスはとりながら、ここで一旦、消防組合を解散し、それぞれの市の部局として再出発してはどうかと思っております。

そんな事をすれば、大規模災害が起こったらどうするのか、と言う事もよくお聞きしますが、そんなときは、一部事務組合だけで対応できるわけもなく、それこそ北河内広域行政で、あるいは、もっと広域で対応していただかなければ、災害対策はできないと考えておりますので、そういった応援協力体制は強力に推進していただきたいと思います。

本消防組合が解散いたしましても、この完成した組合のノウハウは活かさなければなりませんが、なにも一部事務組合として存続させなくても、この体制を維持し、司令室などは当分そのままで負担金の在り方を検討すれば、両市が協力体制にある単独消防として活動ができるのではないか、とも考えておりますし、当然の事ながら完全単独消防で独自の道を歩むこともあるわけです。

また、一部事務組合のデメリットである議会・監査などの行政委員会事務や人事・契約などの管理部門事務など市と二重に行われなければならない事務が随分多くあるのではないかと思っておりまして、こういった事務がなくなりますと、職員数も経費も削減されることになり、スリム化が図れるのではないかと考えています。

今、消防組合として検討しなければならない課題は、たくさんあると思いますが、私が申し上げた内容を消防組合として考えた場合、最も効率的な行政改革であると考えますが、どの様にお考えかお尋ねします。

 

以上で2回目の質問を終わります。

 

3回目の質問

3回目で恐縮いたします。

平成15年6月の枚方議会におきまして、私の会派の代表質問で、池上典子議員が消防組合の見直しについて質問をいたしました。中司市長は答弁で現在の消防組合のメリットとして「災害発生時の広域的な対応が可能である」と、一点だけ挙げられるに止まり、たび重なる不祥事や、運営の効率化がなかなか進まないなど多くの課題があるとの認識を示されました。

今月、11日には三市の合併協議会の設置に関しても枚方の議会は可決いたしましたが寝屋川の議会は否決されているところです。

ならば、この際、消防組合においても広域の消防協力体制については維持しつつ一部事務組合としては解消し最も効率的な行財政改革を断行される時期ではないかと思います。

ここに両市の市長が管理者・副管理者としておられますので、各々のご見解をお尋ねしたい思いを強く持っているところでございます。しかし、消防組合という性格上、今回は管理者である中司市長のご見解をお尋ねすることとし、副管理者ではございますが、25万市民を代表されておられます寝屋川市長に対しましては礼を失する事がないならば次回にご見解をお尋ねする事といたしまして私の質問を終わります。

ありがとうございました。

 

  

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