高橋しんすけ議員報告 HOMEデータバンク2004.3.30消防議会


2004.3.30 消防議会(高橋伸介の質疑⇔答弁)


●議長(三木静夫)  吉本議員の質問は終りました。続きまして高橋議員の質問を許します。高橋議員。

○高橋伸介  

 質問の機会をいただきまして誠にありがとうございます。先ほど監査委員をされている吉本議員の方からも、るる多くの質問がなされたところですので、重複するところもございますが、視点を変えて質問いたしますので、答弁の方もよろしくお願いいたします。

 まず当初予算についてお尋ねをいたします。予算書の17ページを見ますと、常備消防費として77億1679万1000円が計上されています。前年度より3億1779万9000円削減されたものの、給料、職員手当、共済費の合計は71億7889万円となり、以前として人件費で9割以上を占める内容となっています。25ページに一般職の総括の項がありますが、給与費、共済費の合計を職員数714人で割りますと、年収として1人1004万3000円となりまして、前年比7万6000円の減収とはいえ、市民の理解をはるかに超えた数字が上がっております。消防財政の問題点は一目瞭然、人件費にあります。先に示された第2次将来構造計画の中でも、さらに人件費の抑制を図り、両市負担金の削減を図るとされているものの、その実体は退職者不補充であり、若手職員採用なくして現在の消防組織が抱える構造的問題を解決することにはなりません。現行の給料、退職金には大きくメスを入れて、新しい給与体系を構築し、やる気を起こす評価、昇給制度が喫緊の課題であると、給与費については指摘をさせていただきます。

 次に同じく予算書の17ページ、常備消防費に職員手当等があります。14種類の手当があるわけですが、その中の休日勤務手当として2億4054万7000円が予算として計上されています。私は議員になる前に3つほど職を経験しておりますが、最初の職で10年間ほど金融機関におりましたときに、旧大蔵省の予告なしの検査が2〜3年に一度ありまして、そのときになりますと2週間ほど休みもなく徹夜状態が続きました。そのときに残業以外の手当がついていたように思います。市役所でも一部を除いてあまり見かけることがない休日勤務手当ですが、消防費における2億4000万円もの休日勤務手当とはどのようなものなのか、お尋ねをいたします。

 また、なぜ振り替え措置ができないのか。できないのなら勤務体制などに問題があるのではないか。他の消防ではどのように行っているのか。改善できないものかについてもお尋ねをいたします。

 次に第2次将来構想計画についてお尋ねをいたします。第2次将来構想計画の10ページ、消防体制の再構築の2、消防機械の整備のところで、消防車両の配備と整備について記載されています。そこで現在、枚方市と寝屋川市に配備されている消防ポンプ車、梯子車、化学車、救助車の内訳をお願いいたします。特に梯子車は1台1億円以上もすると聞いておりますが、その梯子車は枚方市に2台、寝屋川市に3台配備されています。なぜ枚方市に2台の配置なのか。高層建築物が寝屋川市に多いのか、維持経費も他の車両に比べて多額えあると思いますが、両市に2台配置として、1台は削減できないものか、お尋ねをいたします。

 次に消防組合の抜本的見直しについてお尋ねをいたします。私は12月(2003)の消防議会で、消防組合を解散し、単独消防への質問をいたしました。また、今月(3月)の18日の予算特別委員会でも同様の質問をいたしました。私どもの会派としましても昨年の3月と定例会の代表質問で一部事務組合から単独消防へ移行していく必要性を指摘させていただいているところです。構成市である寝屋川市の3月定例会の代表質問でも寝屋川市の最大会派から消防組合の分割について質問が行われたとお聞きしております。また、先ほど寝屋川市の吉本議員さんより寝屋川の立場から枚方市と寝屋川市の格差についてご指摘をされたところでございます。まさに行財政改革から構造改革に移行してきているように思うわけですが、枚方市議会の予算特別委員会では本消防組合の副管理者を務めておられる堀家助役さんから、広域行政のあり方など様々な視点で両市で協議していく旨、両市長とも市議会で答弁されているところであり、担当を通じまして協議の方法などにつきまして相談してまいりたい、といったご答弁をいただいているところでございます。本日の組合議会には両市の市長さんも出席をされておりますので、この消防議会の解消について今すぐ行うことはできなくても、組合消防と単独消防のメリット、デメリットなどについて調査研究を行っていく協議会や検討会等のような場を設置していくことについてどのようなお考えなのか、それぞれ直接お伺いをしたいと思います。消防行政に対します市民の負担、税金ですね、と消防行政サービスとの均衡を市民が知る上でも、こうした場での調査研究結果に対する行政としての説明責任を果たすためにも正副管理者でおられる両市長におかれましてはどうか前向きなご答弁を期待しております。

 

●議長(三木静夫)  中沢総務部長。

○総務部長(中沢元) 

 高橋議員さんの休日勤務手当の内容及び振り替え措置についてのご質問についてご答弁申し上げます。

 休日勤務手当は労働基準法と地方自治法に従い、本消防組合の給与条例で定めております手当であり、職員が国民の祝日や年末年始の休日に勤務した場合に支給する手当でございます。特に交替制勤務職員につきましては勤務体制上、休日に勤務を命じているため、給与上の措置として休日勤務手当を支給しているものでございます。なお、毎年、休日勤務手当を支給する日数に上限を設けることにより、人件費の抑制に努めておりますが、平成16年度につきまして交代制の3つの部を合わせまして合計52日の休日のうち47日に制限した上で2億4054万7000円の予算を計上しているものでございます。

 次に振り替え措置についてでございますが、交代制勤務職員に対し休日勤務手当を支給する日数に上限を設けた場合、削減した日数につきましては振り替え措置により対応いたしておりますが、交代制勤務につきましては警防大勢の人員の確保上、日勤日への振り替えを基本としております。そうした中でこの日勤日には研修や夏季休暇なども充てているため、休日勤務の振り替えができる日数につきましても一定の限界がある状況でございます。今後も他市消防本部の休日勤務手当の支給状況を調査しながら、本消防組合における職員給与の適正化や組織体制の見直しなどに努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。

●議長(三木静夫) 植村消防次長。

○消防次長(植村武之)

 高橋議員のご質問の2点目の第2将来構想計画に関します消防車両のご質問についてご答弁申し上げます。

 消防車両の配備状況でございますが、ポンプタンク車につきましては19台ございます。内訳といたしましては枚方市域に12台、寝屋川市域に7台となっております。その他非常用車両として7台がございます。救急車につきましては13台で、枚方市域8台、寝屋川市域5台、その他非常用車両として5台がございます。次に救助工作車でございますが、4台でございます。枚方市域に2台、寝屋川市域に2台。梯子車は5台ございまして、枚方市域に2台、寝屋川市域に3台。化学車は4台でございまして、枚方市域に3台、寝屋川市域に1台。指揮車は3台でございまして、枚方市域2台、寝屋川市域に1台。調査車は2台でございまして、枚方市域1台、寝屋川市域1台。可搬ポンプ積載車は3台ございまして、枚方市域に2台、寝屋川市域に1台でございます。放水砲積載車がございますけれども、消防組合で1台でございまして、枚方消防署に配置しております。なお、梯子車の配置につきましては、枚方、寝屋川両市を1つの区域として警防大勢を引いているところでございまして、消防車両の配置につきましては現在お示しをいたしております第2次将来構想計画の課題の1つとして考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。

  枚方市 寝屋川市 その他非常用/共有
ポンプタンク車 12 7 7
救急車 8 5 5
救助工作車 2 2  
梯子車 2 3  
化学車 3 1  
指揮車 2 1  
調査車 1 1  
可搬ポンプ積載車 2 1  
放水砲積載車     1(枚方消防署に配置)

*参照)答弁中の数字↑

 

●議長(三木静夫)  馬場副管理者。

○副管理者(馬場好弘) 

 高橋議員さんの質問にお答えをいたします。

 消防組合の組織体制につきましては、広域行政のあり方あるいは経営面、管理面など様々な視点に経って論議を行っていくことが必要だと考えております。構成市であります枚方市との連携をより一層強化していきたいと考えております。よろしくお願いいたします。

●議長(三木静夫)  中司管理者。

○管理者(中司宏) 

 枚方、寝屋川両市民が安心して暮らせる安全なまちづくりの視点からも消防組合の消防体制につきましては十分な論議が必要であります。今後も組織体制のあり方を含めて寝屋川市と協議の方法などについて、とりあえずその方法についてまず相談していきたいと、こう思っておりますので、よろしくお願いします。

●議長(三木静夫)  高橋議員。

○高橋伸介

 2回目で恐縮いたします。両市長さんにおかれましてはご答弁本当にありがとうございました。両市から様々な意見が消防に対しても出てくるようになりまして、タブーがだんだんなくなってきたなというふうな思いを持っております。ぜひとも協議会等設置に向けてご努力いただきますよう重ねてお願いを申し上げておきます。ありがとうございます。

 続きまして先ほどご答弁いただきました中で休日勤務手当につきましては、主に祝日の日の出勤内容を精査、祝日にはどのような火災が平日より多いのか等のデータを取っていただいた上で、正職以外の職員で対応できるのかどうか等もご検討いただきたいなというふうに思っております。どうか知恵、工夫を出していただいてご努力を引き続き継続していただきたいと、これは要望しておきます。

 それと休日勤務手当の支給日数の上限につきましては先ほど47日とのことですけれども、他市ではたしかもっと少ない例もあると聞いております。このことも今具体的には申し上げませんが、ご検討の上、よりご努力をいただきたいというふうに思います。これも要望としておきます。

 それと消防車両の配置につきましては、ご答弁で台数をご報告いただいたわけなんですけれども、先ほど負担金の按分比率について寝屋川の吉本議員さんの方からも面積比もどうかというふうなご意見もあったんですけれども、現在は6対4ということで考えますと、この12台、7台とか、8台、5台、これはぴったりマッチしております。ただ、化学車だけが枚方市域3台、寝屋川市域1台ということなんですけれども、理由をお尋ねしますと、枚方市域に企業団地、繊維を大量に扱う企業団地とか大手企業の工場等があってそういう配備になっていますと、これは納得できたんです。で、梯子車なんですね。梯子車が寝屋川、枚方両市の市域を1つの区域として警防体制をひいているから、5台ということの中で2対3になってますということなんですけれども、先ほどの吉本議員さんのおっしゃる面積比で言いますと、これ全く逆転するわけで、この2台、3台ということはちょっと納得できない部分がございまして、やはり各市2台として、1台、非常に高価な車両でもあって、維持費もかかるということですので、廃止をしていただくよう、これも要望ということでお願いしたいと思います。

 以上で終ります。ありがとうございます。

●議長(三木静夫)  以上をもちまして一般質問を終結いたします。これをもちまして本日の会議に付されました案件はすべて終りました。最後に管理者のあいさつをお受けします。中司管理者。

○管理者(中司宏) 

 閉会にあたりましてごあいさつをさせていただきます。

 本日、平成16年第1回枚方寝屋川消防議会定例会を開催させていただきましたところ、提案させていただきました案件につきましてはいずれもご可決いただきまして誠にありがとうございました。今議会でいただきましたご意見、ご提案等につきましては今後の組合運営に心して生かしてまいりますので、よろしくお願いいたします。 

 冒頭のごあいさつで申し上げましたように両市市民が求める安全、安心なまちに向けてさらなる体制整備と構造改革、そして職員の意識改革に全力で取り組んでまいりますので、議員各位におかれましては今後とも本消防組合に対しましてより一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様のますますのご健勝、ご活躍をお祈り申し上げまして、閉会に際しましてのごあいさつとさせていただきます。どうもありがとうございました。

  

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