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2005年3月25日 予算委員会(特別・企業会計) 高橋しんすけの質問と答弁
 

●大槻哲也 委員長

それでは、次に、高橋伸介委員の質疑を許します。高橋委員。

 

高橋しんすけ●高橋伸介 委員

6番目の質問ということで、比較的短うございますので、よろしくお願いします。その前に、特定の傍聴の方におかれましては、静かに最後までお聞きいただきますように、よろしくお願いいたします。それでは、質問に入らせていただきます。まず、通告をいたしました給水量回復の方策についてと、それと施設整備計画について、それともう一つ、直結給水の拡大についてでございますけれども、午前中の中西委員の質問でのご答弁の中で一定理解いたしましたので、改めての質問は今回は控えさせていただきます。よろしくお願いいたします。

次に、資金の繰り替え運用についてお尋ねいたします。本来は決算で質問させていただかねばならないことかとも思いますけれども、資金運用にかかわることでもありまして、予算書を見ましてもわかりませんでしたのでお尋ねいたしますけれども、今、病院の事業がさまざまな経営努力をしておられることは一定理解しておりますが、この年度末を控えて、運転資金に一部不足が生じて、その資金を水道事業より短期借入れを実施されたというふうに聞いております。まず、そういった企業会計間での資金のやりとりが法的に可能なのかどうか、水道局のお立場からお尋ねしたいと思います。

 

●北村昌彦 水道局総務課長

お答えいたします。地方公営企業法第29条では、管理者は予算内の支出をするため、一時の借入れをすることができると規定されておりまして、これを受けて、本市の会計規則第15条では、同一会計年度に属する一般会計、特別会計、歳入歳出現金及び企業会計間の現金は、市長の要請により、収入役が相互に一時繰り替え運用することができると規定しております。今回の病院事業会計への資金の繰り替え運用に当たりましても、今申し上げました手順を踏んで適正に処理を行っておりますので、よろしくお願いいたします。

 

高橋しんすけ●高橋伸介 委員

今のご答弁で、市長さんの要請によって、今回の繰り替えが行われたということで理解をしておきます。そこで、予算説明書の215ページなんですけれども、貸付金利息というのが10万円計上されております。これはどこに対する貸付金の利息なのか。今のご答弁から推察しますと、同様の資金の繰り替え運用、これを前提にされているのではないかなと思うわけですけれども、過去に水道局が市民病院から資金を借りたと聞いておりますけれども、以前の、そのときの状況とか背景をお聞かせいただけたらと思います。

 

●北村昌彦 水道局総務課長

本市では、平成10年度に一般、市民病院、水道の3会計間において、余裕資金の繰り替えによってお互いに資金を融通することにより、金融機関からの一時借入れによる金利負担を軽減できるよう、その取扱方法を決定いたしました。平成10年度には、水道局が市民病院事業会計より5000万円を4日間一時借入れしております。また、平成16年度においては、4月に、一般会計に対し、20億円を56日間繰り替え運用し、病院事業会計に対しましては、12月から2月にかけて、合計で1億5000万円を繰り替え運用しております。

なお、当初予算に計上しております貸付金利息は、今、申し上げましたように、平成16年度に繰り替え運用に実績がございましたので、ご指摘のとおり、同様の運用に係わる利息を一定計上したものでございます。

 

高橋しんすけ●高橋伸介 委員

ある意味で、繰り替え運用ができるということは財政に余裕があるということですので、勝って兜の緒を締めよということわざがございますけれども、よいときも油断せず、安閑とせず、用心を怠るなということですけれども、水道局としては、今後も鉛管解消事業がございますね。それと午前中の質疑でもありましたけれども、施設改良の事業もございます。3階以上の直結の給水の問題もございます。いろいろなことを早急に整備計画を策定していかねばなりませんので、同時に、行財政改革もシビアに進めていただきたいということで、これも要望にとどめておきます。

あと、この予算書のところにも、やはり互助会の負担金というのがございます。一般会計でもお聞きしたんですけれども、職員厚遇問題ということで、大阪府市町村職員互助会への水道局の負担金、これ全部計算してプラスしてみますと17年度予算で1567万4000円計上されております。公営企業である水道局として、独自で何か見直されようとするお考えがあるのか、お尋ねをいたします。

 

●北村昌彦 水道局総務課長

水道局の平成17年度予算制定後、大阪府市町村職員互助会では、新たなる発展を目指した結果、事業の見直しとして、平成17年の市町村負担金率を1000分の2引き下げ、職員の会費と市町村の負担金との比率を1対1.5とすることを決定されました。また、平成18年度に向けて、1対1の折半負担を視野に入れた検討を進められているとも聞いておりますので、水道局といたしましても、この推移を見守っていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 

高橋しんすけ●高橋伸介 委員

今のご答弁でも、殆ど行政用語の中に推移を見守ってとか、国の動向を見ながらとか、こういう言葉でずっと先送ってくるということが続いておりました。本市の場合はピッチを早めて、中司市長を先頭に進めてこられましたので、大阪市ほどたたかれることは本市ではないわけですけれども。企業会計ですから、税で負担というよりも税金、支払われたその料金で負担するということにもなっているのではないかなと思います。やはり、この際、企業会計だからこそできるというものを考えていただきまして、脱退というのも視野にいれていただいた独自の取り組みをお考えになるのも一考かなというふうに思いますので、これも答弁しづらい部分もあるかと思いますので、要望とさせていただきます。

続けて、予算説明書の227ページなんですけれども、9番の負担金、それと7番、株式会社りそな銀行派出費用負担金というのがございまして、120万1000円計上されております。この内容について、まずお尋ねしたいと思います。

 

 

●北村昌彦 水道局総務課長

水道局では、中宮浄水場の庁舎1階窓口において、水道料金手数料分担金等の収納業務や日々の支払い事務につきまして、総括出納取扱金融機関であるりそな銀行に派出を要請して、業務を執り行っておりまして、平成17年度からその費用負担を計上することにしたものでございます。

りそな銀行は、平成15年6月に公的資金の注入を受け、現在、経営改善を進められておりまして、その一環として、公金取扱について見直しの要望があったものでございます。この件につきましては、全庁的な問題でもありますので、会計室を窓口に、りそな銀行と協議を重ねてきた結果、水道局への派出費用についても相応の負担をすることとなったものでございます。ご理解いただきますようお願いいたします。

 

高橋しんすけ●高橋伸介 委員

これは昨日終ったんですけれども、一般会計の予算審議の中にも、今、ご答弁がありましたけれども、全庁的な問題として、会計室を窓口に、りそな銀行と協議をされたということなんです。水道局を含めて、この費用負担の経緯についてお尋ねしたいんです。これはりそな銀行との窓口が会計室であると、今、ご答弁がございましたので、収入役の方からご答弁いただこうかなと思います。よろしくお願いします。

 

 

●大山正勝 収入役

水道局や各支所の派出業務に係わる指定金融機関への費用負担については、ほかにも要望事項はございましたけれども、これを含めまして、会計室の方が窓口になりまして対応してきた経緯がございますので、私の方からご説明をさせていただきます。

派出業務の見直しにつきましては、昨年6月に、指定金融機関でありますりそな銀行から要望がなされたものでございます。現在、指定金融機関による派出業務は、市役所本館、別館、それに津田支所、北部支所、水道局及び市民病院の6ヶ所で行っております。この間、派出職員の人件費を含めたこれら派出業務に係わる経費につきましては、すべて指定金融機関であるりそな銀行の負担として今日に至っております。

これら見直しの背景につきましては、指定金融機関としてりそな銀行が行っている派出機関の派出業務は、府下でも、本市を含めまして数市でございまして、派出業務の人員確保経費コストなどから、今回、本市では津田支所、それと北部支所、水道局の派出業務を原則的に廃止したい旨の要望でございました。これを受けまして、担当部局と協議の結果、津田、北部両支所につきましては、市税をはじめ国保、それから介護保険料などの年間2億4000万円ないし3億6000万円程度の収納業務を行っており、また水道局では、水道料金のほか、分担金の収納や庁内支払いなどの業務を行っており、加えて近隣に金融機関がないということなどから、派出業務の廃止は、市民サービスの低下や税等の徴収率にも影響が及ぶものと懸念されますことから、派出業務自体は廃止できないと判断をいたした次第でございます。

しかしながら、収納業務を市職員で対応するとなれば、窓口職員の確保等の問題もございまして、市が一定額を費用負担し、従前どおり、指定金融機関による派出業務を継続維持する方向で、現在、指定金融機関との協議を進めております。

そこで、負担額につきましては、指定金融機関といたしましては、派出職員1人当たり400万円程度の要望でございましたけれども、市といたしましては、最小必要な額を前提としまして、年間勤務時間数や臨時職員のアルバイト単価等を参考にしながら、水道局及び津田それから北部支所、それぞれ120万1000円を計上いたした次第でございます。よろしくご理解いただきますようにお願い申し上げます。

 

高橋しんすけ●高橋伸介 委員

今、収入役の方からご丁寧なご答弁をいただきまして、ありがとうございます。りそな銀行さんとは長い付き合いがあると聞いておりますので。ただ、さきにご答弁あったように、りそな銀行さんはりそな銀行さんの事情がございますね、今、厳しい。指定金融機関というのは、本市において1つがよいのか、また複数がよいのかとか、また、りそな銀行さんがいいのかなど、今のありようがいいのかというのを常に、毎年のような形で、今、流動化しておりますので、精査をいただきたいなと思っております。

今回の場合は、今ご答弁いただいて、お聞きしたところは、理由が立っているように思います。りそな銀行さんがいいのか、今後の仕組みについては、またお尋ねしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

今回、最後になりますけれども、要望を1点お願いをしたいんですけれども、このりそな銀行派出費用負担金というのは、これは特別会計、企業会計の予算書で書かれていたんですね。今のご答弁では、各支所の120万1000円を計上しているということなんです。本来、私は一般会計で、そこでチェックをしてなければだめなんですけれども、チェック漏れてしまったんです。そこで、よくよく調べてみると、昨日終りました一般の予算の説明書のところに、127ページに北部支所の維持管理及び運営に要する経費と、津田支所の維持管理及び運営に要する経費というのがありまして、各種委託料というので、アからコまで、名前が入って、金額が総額で入っているんです。このりそな銀行の分はどこにあるのかなと思いますと、その運営経費の一番下の方に、1ミリほどの字で、負担の負と書いて1201(120万1000)円と、こういうことなんです。こういう予算書につきましては、本来、財政がお作りになるので、財政部長の方に要望すべきことなのかもわかりませんけれども、これは統括副市長さん、木下副市長さんでございますので、やはり、今年度、平成17年度で新規の負担金とか、こういう項目につきましては、わかりやすいような、何か、このままでは何ぼ審議機関員というてもミスってしまうんですね。今回、たまたま特別会計、企業会計のこの予算書に名前が入っていましたのでお尋ねすることができたんですけれども、何か工夫をいただきたいなということを要望にしますんですけれども、もし、副市長さんの方から前向きのご答弁が得られるようやったら、最後ですので、よろしくお願いします。

 

 

●木下誠 副市長

ただいまご指摘にありましたように、水道局の会計での概要説明と、一般会計での概要説明、違いがございます。指摘がございましたように、支所運営費の中の負担金ということで、その詳細な説明はいたしておりません。これまでも、予算書につきましては、できるだけわかりやすく、また理解もしていただけるように工夫はさせていただきました。また、議会でのご指摘とか意見もいただいてまいりました。その都度工夫を凝らしてきたところでございます。今、お話にございましたように、できるだけわかりやすく、また理解もしていただけると、こういう観点から、特に新たな負担金、こういうことでありますので、今後はわかりやすくするようにやっていきたいと、こういうふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 
    

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