小堀前副市長の無罪判決について 09.6.23 暫定版
一般質問の機会をいただきまして感謝いたします。 去る6月15日に行われました全員協議会において報告がありました2案件のうち、総務部より説明のあった「小堀前副市長の刑事事件の判決について」に対して、何点か通告に従いましてお尋ねをいたします。 昨日、大塚議員の一般質問で、第2清掃工場建設を巡る談合事件、そして小堀さんの件に関して熱き質問が行われました。大塚議員は、議員になられる前は、正に小堀さんと共に談合事件の舞台となった第2清掃工場に関わっておられたわけで、心にしみいる質問をされました。 そのような意味では、行政の仕事や建設部門とは全く関係の無かった議員として、事件をきっかけに事件そのものと向き合わざるを得なかった私の立場とは大いに異なるところです。 私の視点で以下の質問をいたします。 まず、事件が2年前となりますので、その間の、私なりの事件経過を述べさせていただいてから質問に入りたいと思います。少しの間、お付き合いください。 皆さん2年前を思い返してください。 この議場におられる皆様のうち、竹内市長と高橋理事以外の方はご記憶にあると思います。 思えば、あの事件直後に竹内さんは市長になられ、様々な事後対応に当たられました。本当にご苦労様でした。 久しぶりに2年前の新聞を見てみました。 2年前の5月29日に、大林組などゼネコン側5人と平原警部補の逮捕とともに、市役所が家宅捜査を受けました。それから2ヶ月間ほどは連日各紙に掲載されました。 2年前の6月22日、ちょうど2年前、産経新聞にはこのように記されています。 「枚方市副市長を起訴」、と大見出しです。小堀さんは前日の21日に起訴されました。 中司市長は、「今も副市長を信じている。談合に関わったとは思っていない」とのコメントを出されています。 そして、「かわちダイアリー」というコーナーでは、「各議員は一般質問で事件に触れるものの、とても追及とはいえないような中途半端な質問が目立つ」、と書かれています。 また、議員の質問に、「他人のような口調」とか、「真相究明の意気込みがまったく感じられない」とか「傍聴の市民をあきれさせる低調な議論」と批判されています。 日経には、「地検が起訴」との小見出しのあと、小堀さんの供述として「市長は談合を知っていたはず、知らぬはずがないと供述」と真っ赤なウソが堂々とまかり通っています。 さて、天下の読売と朝日にはこのような記事になっています。「副市長の小堀容疑者は起訴事実を大筋で認めているという」との記事です。なんでこのような大嘘の記事になるのでしょう。・・・ 中司市長のコメントは、「小堀副市長は談合に関与していないと信じている。現時点で処分する考えはない。とし、自身も談合に関わっていないと関与をあらためて否定」となっています。今から思えば至極真っ当なコメントとなっています。 今、ご紹介したのは、事件後24日目の記事ですが、連日、逮捕された小堀さんと、まだ逮捕されていない中司さんに、談合に関与したことを明確に思わせる誘導記事が乱舞(らんぶ)していました。同時に議会に対しても批判の目が注がれていました。 少し日にちを戻します。小堀さんは、市役所に家宅捜査が入って3日目の5月31日夜に談合容疑で逮捕されます。 そして、この日から「大林組による仮称第2清掃工場建設を巡る枚方談合事件」は「枚方官製談合事件」となりました。 小堀副市長の逮捕の翌日、6月1日の読売新聞朝刊に、このような記事が掲載されております。 「中司市長はこれまで、談合を防ぐ入札システムを構築してきたので官製談合はないと断言してきた。この日は副市長逮捕という事実を目の前にすると、「何が談合にあたるのかわからない、としか言えない。動転している。」と、ろうばいした様子。 自らの関与について尋ねられると、「関与したという認識は持っていないが・・・・」と、あいまいな口調になった。」とあります。 いかにも中司前市長も関与されているような事をにおわす表現の記事です。 今から思えば、無実の人が官製談合の容疑で逮捕されたわけですから、当時の中司市長が狼狽されるのも、もっともなことと思います。今だから思えることです。 しかし、逮捕された無実の小堀さんは、この日から生き地獄が始まりました。 新聞各紙は翌6月1日の朝刊で、「枚方談合副市長を逮捕」との見出しが躍り、「容疑認める「官製」に発展」と活字が踊っています。小堀さんが逮捕と同時に容疑を認めるなど大嘘です。 また、「大林組の森井容疑者が受注調整の謝礼として国土建設の山田社長に1000万円を渡したと供述」、とあり、「平原容疑者や小堀容疑者にも金が渡った疑いもあるとみて追求する」、とあります。いかにも小堀さんにもお金が渡ったことを匂わす誘導です。 新聞を見た市民の方は、ここで完全に小堀さんに対して悪者の印象を抱きます。 無実の小堀さんに対して情け容赦のない苛烈な取り調べが続きます。 側聞しますところ、初めは野口検事が取り調べを行ったようです。しかし、間もなく和田検事に変わり、そして、3人目に加藤検事が小堀さんの取り調べに当たられました。 この加藤検事は、小堀さんを取り調べるまで、検事の思い通りの供述を引き出すことではピカイチという評判を持つ検事で、自白を取ることに一度も失敗したことがない検事ということで検察内では有名な検事です。 早い話、やってもいないことでも、やったと言わしめる検事ということです。 市役所の家宅捜査後、小堀さんを1番に逮捕したのは、すでに逮捕した平原元警部補を、談合も収賄もある主犯の立場から被害者の立場に、すなわち「中司さんや初田さん、小堀さんら行政側にたぶらかされ、巻き込まされた優秀な警察官」と位置づけしたい警察側の要望を受けた、検察側のシナリオであったようにも側聞しているところです。 即ち、小堀さんから談合に関与したという供述を得ることは、この事件を官製談合と位置づけし、平原警部補の存在を薄め、中司市長の逮捕に結びつけるためにも、絶対に必要不可欠の条件であったわけです。 検察により、先陣を切ってスケープゴードとされた小堀氏の苛烈な取り調べの様子は、ご自身の公判や、先の全員協議会で事務局長により読み上げられた手紙にも書き記(しる)されていたところです。 小堀さんは、談合に関与したという供述調書には一切署名押印をされず、また、6月4日に逮捕された初田さんの供述からも、小堀さんが談合に共謀したという供述は得られることはありませんでした。 また、その間、多数に上る市職員らの任意取り調べでも、小堀さんの談合関与に関しての証言はありませんでした。 すなわち小堀さんは完全否認とともに有力な証言証拠もないまま、6月21日に談合罪で起訴されました。 どう考えても、普通ならば、小堀さんは、不起訴または起訴猶予で釈放しなければなりませんが、検察のシナリオである、警部補の犯罪を目立たなくし、そして官製談合とし、そして中司市長逮捕の筋書きからは、小堀さんを起訴するしか選択肢はありませんでした。 普通、このような犯罪では、起訴後、保釈金を積めば保釈になるのが普通です。 しかし、小堀さんの保釈は、6月29日に持病の悪化により、ようやく保釈が認められ、保釈金500万円を支払い、そして治療のため入院されました。 側聞するところによりますと、他の検事は「小堀は拘置所で死なれたら困るから保釈したんや」とうそぶいていたそうです。 保釈から約3ヶ月後の平成19年9月21日に初公判が開かれました。 冒頭、罪状認否で、小堀さんは「談合にかかわったと非難される覚えは一切ない」と起訴事実を全面否認されました。 そして、公判は一旦中断され、証拠や争点を非公開で整理する期日間整理手続きに入りました。 それから1年後、13回にもわたる期日間整理手続きを経て、昨年の平成20年10月27日に第2回公判が再開されました。膨大な公判の中身については省略させていただきます。 小堀さんの公判は、今年、平成21年2月2日の14 回目で結審となり、2ヶ月前の4月27日にようやく無罪判決が下されることとなりました。本当に、本当にご本人、ご家族、ご親戚の方々共々、ご苦労されたと思います。 あらためまして、一議員として「容疑が晴れ、おめでとうございます」と申し上げます。 判決文はA4紙26枚に及びます。内容は、「本件公訴事実及び争点」から始まり、「前提事実」、「業者間の談合について」、「被告人の共謀について」、の4点を詳細に検討し、先の全員協議会での配付資料にあったように、検察主張をことごとく退(しりぞ)けられたところです。 判決文の最終部分である、4番目の「被告人の共謀について」の(10)から「結論」のところで、樋口裁判長はこのように読み上げられました。 (10)そして、他に、本件関係各証拠を子細に検討しても、被告人が本件談合を共謀したことを認めるに足る十分な証拠はない。 「結論」 以上の認定説示によって明らかなように、取り調べ済みの全証拠によっても、被告人が本件談合を共謀したと認定することはできず、本件公訴事実については犯罪の証明がないことになるから、刑事訴訟法第336条により被告人に対し、無罪の言い渡しをする。よって、主文のとおり判決する。となっています。 完全無罪判決でございました。 検察特捜の厳しい取り調べの中で、唯一金銭に関して問題とされたところがあります。 商品券です。小堀さんが助役就任時に5万円、副市長就任時に10万円の商品券を中司市長に贈ったとされるものです。 判決ではこのようになっています。 判決文25ページ中段「検察官は、わずかに、被告人が、助役、副市長に就任したときに、中司に対して、商品券(それぞれ5万円と10万円)などのお礼を持って行った事実を取り上げて、被告人と中司との特別な関係を推認させようとしているかのようであるが、そのようなお礼の方法が、社会通念上相当かどうかはさておき、その事が被告人と中司との間の犯罪の共謀につながる特別な関係を推認させるなどとみることはできない。 加えて、被告人が、他の本件共犯者の犯行動機を知っていたことや被告人が共犯者のこのような目的のために、本件談合に協力、加担する気になったなどという立証は全くなされていない。 と、小堀さんの談合共謀を明確に否定されています。 検察特捜の捜査にもかかわらず、いかにいい加減な逮捕で起訴であったかが感じられます。 5月11日までに行わねばならない検察の控訴はなく、翌12日に無罪判決は確定いたしました。行政職員トップである副市長の無罪を受けて、この日から「役所ぐるみの官製談合」という非難は、一部の方をのぞき無くなりました。 因みに、検察の求刑は懲役1年6月でありました。 皆さんご存じのように検察の有罪率は約99.9%と言われております。 小堀さんの奥さんは、主任弁護士から、「小堀さんは完全否認を通されたので、有罪の場合、反省が全くないとなるので実刑判決もあり得ます。保釈金と控訴の準備を」と言われたそうです。 有罪、実刑判決の場合、裁判所からそのまま収監されます。小堀さんの奥さんは、判決後、直ちに控訴する手続きと同時に保釈する手続きを取るため、保釈金500万円を抱きしめて判決に望まれたそうです。・・・ 現在の日本の裁判では、一旦、取り調べでの段階で犯行を認める供述調書にサインすると公判で覆ることはほぼ不可能です。 民主主義社会の中で生きてきた多くの被疑者は、予想外の露骨で人権を顧(かえり)みない取り調べに狼狽し、この状態が無限に続くとの不安感に苛(さいな)まれ供述調書にサインをしてしまうそうです。 おおやけの公判で真実を述べれば何とかなるのでは、という淡い希望は日本の裁判所によって打ち砕かれます。 小堀さんに無罪判決を下された樋口裁判長は過去30年無罪判決を出されたことのない裁判長であるように側聞しております。その代わり執行猶予付きが多いとも側聞しています。 まさに樋口裁判長こそ、検察の有罪率99.9%を正面から支えてこられた裁判長でありました。 その裁判長から、貴重な、ダイアモンドのような無罪判決を勝ち取られた小堀さんに心から敬意を表します。そのような小堀さんには社会正義として、一刻も早く人権回復、名誉回復をはからねばならないと考えているところです。 さて、以上簡単に述べてきたような認識に基づいてお尋ねいたします。 (1.いわゆる官製談合について) これまで、今回の事件を新聞やテレビニュースでは、行政職員トップである小堀さんの逮捕後、「官製談合」というふうに報じてきました。市長は選挙で選ばれた政治家ですので「官製」とは行政職員が関与した事件とするのが一般的であるように思います。 ジャパンプレスネットワークでも、官製談合とは「公共工事の入札参加企業などの談合に、発注側の国や地方自治体、公団などの職員が加わり、入札価格の調整や受注先の選定に関与すること。」と、なっているところです。 第2清掃工場建設工事の行政の責任者であった小堀前副市長が無罪となられたことは、この事件が「官製談合」といわれるものではなかったことが証明されたのだと思いますが、市として、どのように考えられるのかお尋ねします。 (2.小堀さんの今後の処遇について)何点かお尋ねします。 4月27日の無罪判決後、今日に至るまで、竹内市長、または市長の意を受けた方が、小堀さんやご家族の方とお話をされたことがあったのか、何回あったのか、また出来ることなら内容もお聞かせいただければと思います。お尋ねします。 次の産経新聞の記事につきましては、昨日の大塚議員の質問と答弁とで理解しましたので質問をいたしません。 「以下は取り消し:次に、6月12日の産経新聞夕刊記事についてお尋ねします。記者からインタビューを受けられ、小堀さんの復帰について市長は次のようにお答えになりました。「副市長は情を持って選任すべきではなく、市政規模を考えても二人で十分。現段階で復帰を認める考えはない」とお答えになっています。事実として、本当にそのようにお答えになったのかお尋ねします。」 本市の都市宣言の一つに人権尊重都市宣言があります。この宣言は決して、同和差別、男女差別、障害者差別をなくすためだけではないはずです。 小堀さんが国家権力により受けられた誤認逮捕、拷問とも言える違法な取り調べ、誤認に基づく起訴、この間の様々な人権侵害に対する人権の回復、名誉の回復は、社会正義上、道義上、急務と考えます。行政としてどのようにお考えなのかお示しください。 また、その事は処遇の回復という表現になるかと思いますが、処遇を回復するとすればどのような処遇の方法があるのかお答えください。 答弁 長沢総務部長 官製談合について 「官製談合」といった言葉については、法的な定義がないことから、適宣、使われているところであり、使う人によっていくぶん幅があるのではないかと考えるところです。新聞報道等でよく使われています、いわゆる「官製談合防止法」におきましても、「官製談合」に関する定義は置かれていません。 第2清掃工場建設工事に係る談合事件に対する、これまでの新聞報道等において、「役所ぐるみ」的な表現やニュアンスが、この間、されてきましたが、このたび、前副市長について無罪判決が確定したことにより、行政側の事務執行上のプロセスに談合がはいり込んでいないこと、すなわち、「役所ぐるみ」といった意味での「官製談合」はなかったということが認められたものではないかと考えるところです。 しかし、一方で、第2清掃工場建設工事において談合が行われたことは事実であり、このことを真摯に受け止め、今後も、外部委員会からの提言に基づき構築しました談合防止対策を着実に実行してまいります。 小堀氏の今後の処遇について 無罪判決の確定後、市長から小堀前副市長宅を訪問するよう指示を受けました。 訪問の主旨としましては、事務処理の関係を含めて、突然の退任ゆえに職員に対して十分なメッセージを送られることが出来なかったため、公の場で改めてその機会を設けたいといった市長の気持ちを伝えることでありました。 その結果として、5月25日に市長のもとに、ご足労いただき、両副市長が同席する中、職員に対する想い、ご自身の想いなどを書簡としてしたためられ、市長にお渡しされたものでございます。 人権の回復、名誉の回復につきましては、本質的には、加害者の正式な謝罪をもって償われるべきものでありますが、市としての対応につきましては、本人の意向を尊重すべき事と考えております。 副市長といった特別職の選任につきましては、地方公務員法3条の規定により、就任について公選又は地方公共団体の議会の選挙、議決若しくは同意によることを必要としております。 質問 2回目 「官製談合」とされ続けて来たことにつきましては、今のご答弁で、ようやく肩の荷が下ろせました。私はこの事件で多くの時間を費やし、また、質問も重ねてきましたが行政が関わる部分はこれで最後にしたいとの思いです。 役所ぐるみの官製談合との非難により、行政、議会がどれほど傷つけられたかは我々議員や皆さんがよくご存じのはずです。小堀さんの完全無罪判決により役所ぐるみの官製談合ではなくなったわけです。 小堀さんの無罪判決により官製談合との指摘は当たらず、行政や我々議会の名誉回復も図られたわけです。 先の一般質問で、ある議員さんが、小堀さんの無罪判決に関して、「100条委員会で解明をされることこそ名誉の回復になる」、というようなご主旨のことを述べられたように思いますが、とするならば、私は全くの見当違いであると考えます。 日本は法治国家であり、国権の最高捜査機関である検察特捜において逮捕起訴され、一貫した否認の上、裁判所において無罪を勝ち得た方に対する発言とはとうてい考えられません。 罪状において否認されている被疑者、被告になられた方の人権や名誉の立場を尊重することこそ議会の立場だと思います。 ただ単に、お考えが違うから、ということならば、大変残念に思います。 また、小堀さんが無罪判決を得られてから、「私は小堀さんの無罪を信じていた」と言うことを声高におっしゃっている方がおられるともお聞きします。 私の記憶では、その方は小堀さんが逮捕されるや住民団体と共に「役所ぐるみの官製談合事件」と厳しく追及されていたように記憶しています。 政治家は後出しジャンケンをするべきではないと思っています。 このことも大変残念なことであると思っています。 少なくとも私は、この2年間、「事件は官製談合ではない」と主張し、会派としても唯一議会で公言してきました。そのことにより、被告からカネをもらっている、とか、市長の裏部隊、とか、いろいろと言われ無きご批判をいただき辛い思いもあった2年間でありました。 さて、小堀さんの処遇の件です。 ただいまのご答弁では小堀さんの無罪判決後、一度しか訪問されていないということです。 ここで、良くお考えください。竹内市長はこの事件が「縁」で選挙に出られ、当選されました。 そして、無実でありながら逮捕、起訴された小堀副市長は、市政をおもんばかり、竹内市長に辞表をだされました。今議会でなされた、今までの市長のご答弁から、小堀さんの心情は理解されていますね。 長沢部長は、先ほどの答弁で、人権の回復、名誉の回復については、市としての対応は本人の意向を尊重すべきとされています。私も当然のことと同意します。 しかし、私には、本人の意向を尊重、としながら、2ヶ月間で1回の訪問は、うがった見方をすれば「何も言ってくるなよ」とのメッセージかなとも思います。 ここにおられる竹内市長が小堀さんの辞表を受理されたのです。その方が、苦労に苦労を重ねた上に完全無罪を勝ち取られたのです。 本人の意向を尊重とするならば、余りにも無罪判決からこの間、小堀さんとの接触が少ないように思います。 6月19日の堀井議員に対するご答弁で、「今後、その処理については、思いを巡らせたい」との答弁がありましたが、いつまで思いを巡らせるのか、具体的にお示しください。小堀さんの処遇をどのようにお考えなのか市長にお尋ねします。 答弁 竹内市長 ・・・・・・前段、よく聞こえず。・・・・・ 私自身、5月25日に小堀氏とお会いして、お話をお伺いさせていただきました。私の思いとしましては、小堀氏が受けられた心身の傷を一日も早く癒されることを切に願っておるところです。 小堀氏の今後の処遇につきましては、本人の気持ちを踏まえ、対応していくことが大事であり、本人不在の場で取りざたされることは適切ではないと考えております。 ・・・・・・後段、よく聞こえず。・・・・・ 質問 3回目 ご答弁ありがとうございました。 ご本人の気持ちを踏まえ、対応していく。との方針が示されました。よろしくお願いします。 ここに6月18日付の東京新聞の記事があります。 足利事件で17年半服役されていた菅谷(すがや)さんが釈放され、古里に里帰りされたときの記事です。 足利市役所で菅谷さんを出迎えた市長は「市を代表して心から歓迎します。お帰りなさい」と出迎えたとあります。そして、スクールバスの運転手の職と市営住宅入居のあっせんも持ちかけた。と、あります。 私は足利市の市長がどんな人かは知りません。菅谷さんとは何の関係もない市長のはずです。しかし、政治家だなあと感心いたしました。 唯でさえ、知性と理性に秀でてられる竹内市長に、政治家のセンスがもっと増せば、それこそ「鬼に金棒」のようにも思います。 是非、小堀さんと良く話し合ってください。お願いします。 それともう一つお願いがあります。 私は、「処遇」、以外にも市として出来ることはいっぱいあるように思います。 この事件の後遺症は、事件直後のマスコミ報道の印象が払拭されていないことにあります。 未だに、小堀さんの無罪を知らない市民が多いのです。未だに1000万円を収賄した悪い副市長という誤った認識をお持ちの市民が多いです。それも結構身近におられます。 市には広報やHPなどがあります。様々な企画も出来ると思います。全国レベルは不可能としても、せめて枚方市域だけでも事件の認識を改めていただく努力をしていただきたいと思います。 これは行政、議会にとっても、プラスとなります。 以上、お願いを重ねていたしましてこれで終わります。 ※道義:人の行うべき正しい道、道徳のすじみち データバンク2> |